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第879話

Author: 一匹の金魚
礼央の突然の行動は延佳の計画を狂わせたが、同時に彼は、これ以上待つことはせず、すぐに行動を起こさなければならないと気づいた。

彼は携帯を取り出し、ある番号にかけた。「もしもし、俺だ。真衣と千咲の動向を逐一調べてくれ、できるだけ詳細にな。それと、近々礼央とじっくり『話し合い』をするつもりだから、準備しておけ」

延佳は電話を切り、立ち上がって窓辺の方に行き、外の夜景を見つめた。

-

夜は深まっていた。

礼央が自宅の別荘に戻り、腰を下ろした途端、湊が書類を持って入ってきた。「高瀬社長、蒔子さんの方は既に人に見張らせています。彼女は電話を切ってから、ずっと別荘から出ていません。

それと、延佳さんはさきほど別荘に警備員を派遣し、また、寺原さんと千咲ちゃんの動向について逐一調べるよう指示をしておりました」

礼央は冷たい目で彼に何かを囁いた。

「承知しました、高瀬社長」湊は頷き、去っていった。

別荘には礼央一人が残され、彼は窓の外の夜景を見つめながら、真衣から贈られた万年筆を取り出し、指先で「高瀬」の文字を撫でた。

胸の内は、酸っぱくもどかしい感情でいっぱいだった。

-

湊は
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