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第298話

Auteur: ザクロ姫
杏奈は顔を真っ赤にした。

この人は、どうやら告白してからどんどん羽目を外してくるようになったわけね。

そう思って、彼女は健吾を睨みつけた。「どこに行くの?さっさと行ってよ!」

そう言うと、杏奈は窓の外に顔を向け、もう彼を見ようとはしなかった。

健吾は軽く笑い、杏奈をからかうのをやめた。

そしてエンジンをかけ、レストランの前から車を発進させた。

一方、竜也はレストランの向かいのビル、二階の窓際の席で、健吾と杏奈のちょっとした動きまで全て目にして、その手の中にあったグラスを握り潰しそうになっていた。

……

一方、車の中は、ずっと静かだった。

杏奈は窓の外を見ていたけど、何やら思い詰めている様子だった。

健吾は運転の合間に彼女をちらりと見た。彼の眼差しは深く、何を考えているのか分からなかった。

そして車は走り続け、N市中央病院に着いた。

目的地に着くと、杏奈は戸惑った。

「あなたは病気なの?」

健吾は彼女を見つめて言った。「いや、病気なのはあなただ」

杏奈は、まるでつまらない冗談を聞いたかのような顔をした。

健吾は笑って言った。「さあ、行こう」

なぜ健吾が自
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