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第48章・定期便と消えた共犯者*香澄

last update Last Updated: 2025-11-25 23:59:06
【2016年1月1日(金) 昼】

買ったばかりのベビーカーに蓮と菖蒲を乗せて、近所の小さな神社に参る。本当は浅草寺とか、もっと賑わってるところにも行きたいけれど、乳幼児を連れていきなりそんなところに行くのはハードルが高すぎる気がした。

パンパン、と手を叩いて遥花と一緒にお祈り。

「何を願ったの?」

と、私。

「……言わないよ。言ったら叶わないんじゃなかったっけ」

と、遥花。

「なにそれ! 高校生のときみたいなこと言って……」

「ふふふ、覚えてたんだ。もう忘れてたかと思った」

遥花が笑う。忘れるわけない。高校生の頃、一度だけ遥花と一緒に神社へ行ったことがある。育ての親が厳しくて、なかなか友達と外出なんて許してくれなかったのに、そのときはたまたま出られたのだ。

何やら大きな取引があるとかで、養父母が共に出かけているタイミングだったような気がする。そんな日でも、友達と外出することに遥花は最初ためらっていたが、

“良いじゃん、バレないって。バレたところで、もう高校生なんだから。友達と遊びに行くのだって変じゃないって、堂々としてれば良いのよ”

そう言って、私が遥花を連れ出したのだ。

「あの時も何をお祈りしたか教えてくれなかったけど、何だったの?」

今なら答えが聞けるような気がして、ふと質問する

「それは……言っていいか、もう叶っちゃったんだし」

「えっ、いいじゃんいいじゃん! 聞きたい!」

「それは……ね。今みたいに、仲の良い、素敵な家族を持つこと」

頬を染めて、遥花が言う。なんて可愛らしいんだろう。胸の奥がむずむずしてくる。

「なにそれ、めっちゃ嬉しいんだけど……それってつまり、私が遥花の夢を叶えたってこと?」

「うん、そうかな。半分は」

えっ、半分? 一瞬、ドキッとした。

「半分ってことは、もう半分は……」

「ふふ、私自身、かな」

プッ、つい笑ってしまう。

「ああ、そういうことか、私はてっきり……」

「ん? てっきり、って?」

……と、ストップ。多分、ちょっと空気読めないこと言いそうになってる。

「いや、まぁ、“半分”なんて言われて、私が力不足って思われてるのかなー……なんて、ね!」

「えー、そんなことないよ。素敵なもう一人のママだよ、蓮と菖蒲の」

「そ、それなら良かった」

もう半分は、大道寺悠真――そんな風に答えられるんじゃないかと、正直、怖かった。

先日のクリスマス、
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