一途な主人公の初恋は歪みすぎた愛でした。 愛を知らなかった女の話。 菊池美奈は20歳。 好きになったのは2つ年上の大人の男性。 鈴木勇輝(22)。 彼は知らなかった。彼女の本当の姿を。
View More私が恋愛できない理由。
それは依存体質だから。
周りが離れていくらしい。
恋愛対象にならないのが事実。
なんで愛されないの?
愛されたいのに。
私はなんで愛されないのだろうか。
生きてる意味などあるのか?
私が恋愛をしなくなった理由……。
過去にある出来事がきっかけである。
過去に……義父から性的被害を受けてから、愛が足りないなどと嘆いていた気がする。
夜の仕事もした。
でも、愛は足りなかった。
愛されないと嘆いてそれだけだった。
相手に求めすぎて、重いと言われて終わりの日々だった。
愛されているという証拠が欲しいなど……重い以外に何があるのだろうか。
相手にしか求めていない恋愛……。ここから抜け出さないと。私は独りで悩んでいた。
「私なんかが恋愛などしてはいけない」
それしか思えなくなったのであった。求められる愛……これが私の理想なのだろうか。
こんな恋あるわけない。
私は私と思っていた。おかしくない……。
周りがおかしいと自分を正当化してた。
私は自分の異常さに気付かないふりをしていただけなのだと。今は思う。
私の名前は「菊池美奈」 という。
元々は「佐竹」という苗字だった。
親の最後で苗字が変わった。
その話は終わろう。
私の恋はいつになったら本当の恋になるのだろうか。
人を信じることって大切な事だろう。だから、彼女を信じてみようと思った。「GPS問題」「返信問題」これが解決した時に同棲しようと話し合いの結果そうなった。これからどうなる事やらと思ったが、彼女はこれらの問題を改善していった。同棲に動こうかなと思った時……。彼女がボソッと言った。「過去に縛られない生き方は楽しい」と。少しは楽になってくれたのだと安心した。お互い頑張ろうと話をした。僕もきっと変わるきっかけがどこかで欲しかったのかなと思った。この負の連鎖は僕が変えてやろうと。きっと貴女なら変われると信じたかったのだと思う。実際変わってくれた事が嬉しかった。そんな時に……僕らを嬉しい気持ちにさせてくれる出来事が舞い込んできた。彼女がニコニコしながら、僕の前に来た。「あのね、子どもができたの。」と彼女から。涙がこぼれてきた。嬉しかった。彼女から聞くと、「まだ性別が分からない」との事。同棲の前にだとお金が色々かかるため、暫くは彼女の実家にお世話になることになった。「実家に挨拶」は済ませていた為、むしろ「いつ来るのか」と言われていたらしい。「彼女」は照れ隠しで言わなかったらしい。彼女らしいと思った。これからは2人……いや3人になる……。負担が2人を襲うだろうが、今の僕たちなら大丈夫だと思った。そう思っていた。そう思っていたのに悲劇が襲う。
愛とはなんだろう。恋とはなんだろう。私もこんなに彼に求めすぎ……。罪悪感が無いわけでは無いのに……。もう恋なんてしなければこんなことにならなかったのだろうか。 過去の言葉が自分に深く刺さる。私がしてきたことは彼にとって負担だったこと……。全て分かってたはずなのに。「GPS問題」に「既読問題」全て私が悪かった。彼は私に幻滅しただろう。なのに別れない理由は?これが愛なんて思ってしまうのは私はイカれてるのだろう。「歪んだ愛」は「愛」では無い。「本当の自分とは」何か。もう分からなくなった。これからは彼の意見も聞かないとと思いながら、何故か自分中心になる性格に吐き気がする。取り敢えず、このままじゃダメだ。彼と話し合おう。彼に連絡をする。「話があります。家で待ってます。これからの事を話し合いたいです。お願いします。」と彼に送る。返信が来た。「分かった、仕事終わったら、連絡する」と彼から連絡。彼が帰ってきた。話し合いが始まった。私が悪かったこと、過去に何があったかなど全てを彼に話した。彼は、「俺のせいで壊れたのかと思った。話してくれてありがとう」と言われた。話し合いが終わった。彼には許して貰えた。私は、「少しずつ変わるから。だから許してくれる?」と言った。彼は間を開けて……、「分かった、君を信じる」と返事。嬉し泣きをしてしまった。こんなに愛されていたのがびっくりでつい泣いてしまった。
彼女も過去の彼女と同じくなるのだろうかと脅えていたある日……。連絡が頻繁に来るようになった。嫌な予感しかしなくて……。あの時みたいに彼女を失いたくない一心で返信を返していた。即レスなのも元カノと同じ……。だいぶ愛されてないことが分かる。僕はなんでこんなにも彼女運がないのだろうか。電話も掛かってくる。長話になるから基本的に電話は嫌というと、「なんで私の事を見てくれないの?」とドストレートに言ってくる。もう嫌になる。けど、亡くなったらと考えると別れるにも別れられない。こんなにも「恋愛」は面倒臭いのかと嘆きたいくらいだ。彼女は「GPS機能使おう」と言い出した。「頭おかしいのか」と言いそうになったが、言葉を飲み込んだ。もう嫌になる……。僕は自分を心底恨んだ。生きてるだけで疲れる恋なんてくそだ。もう何度も思っていたことなのに。一応、「つけろ」ということだったので、「GPSアプリ」を半ば強引にインストールさせられた。もう嫌になる。「これで安心」と彼女は喜んでいたが「頭大丈夫か」と問いたくなった。「こんなこと」で死なれても困るので、僕が我慢するしかないのだ。もう仕方ない……。愛してしまったからには責任を取れということなのだろうか。
元彼女の話をしようと思う。彼女とは「死に別れ」で、僕が置いていかれた方である。「メンヘラ製造機」と呼ばれるようになってから恋をするのをやめていたのであった。彼女は天真爛漫な人だった。なんでこんなことになったのかさえ……分かる訳もなく。月日は過ぎていった。恋愛から遠ざかっていた。(その間は遊んでいた。)恋愛感情は何なのかさえ分からなくなっていた。僕のせいで人が死ぬのが怖くて、恋愛を辞めたのだ。遊びなら傷つかないから……、と何の根拠なのか分からないが、遊びに走っていた。自己保身だったのだろうか。人を傷つけるかもしれないリスクなどお構い無しに遊びを続けていた。今思うと、怖いことをしていたなと反省している。怖いのに「恋愛」はしたい。なのに何故人は「恋愛」をしたいと思うのだろう。そんなことを思っていた時に、貴女に出会ってしまった。彼女と同じく「メンヘラ」になるのだろうか……。と思うと怖くなった。だからつい…優しい言葉をかける。彼女の時のように……。貴女はどんな風に壊れていくのだろうか……。怖いのに、好きが止められない。もうこの気持ちは忘れて、この人とは別れよう。お互いのためになる。だからこれで終わりにしようと思った矢先、貴女は忘れてた感情を僕に思い出させたのだ。もう愛したくない。なのになんで好きになるのだろう。
僕はとある女の人に会いました。恋愛に依存気味に見えた。昔の僕みたいで見てて辛かった。愛に依存なんて馬鹿みたいなのに。なんで分からないのかな?まぁ、昔の自分もそうだったから人のことは言えないけど。目の前の僕を愛してくれないなら貴女を愛せない。誰を見ようが勝手だけど。過去なんて忘れ去ってくれればいいのに。僕は届かない思いはきっと意味ないのだろう。僕も恋愛には程遠い人間だと思ってた。だからこそ今を大切にしたいと思う。今の貴女にはきっと嘘に聞こえるだろう。僕も恋愛には奥手の方だから、貴女には心の底から笑って欲しい。そう思って貴女に接していたのは分かってたかな?僕を愛してくれる?貴女は僕が愛していないように見えているのは分かっていた。何を言っても今の貴女には嘘に聞こえるなら。僕は自分の気持ちに嘘をつくよ。貴女を失いたくないから。失わない方法を選ぶだけ。別になんと思われてもいい。愛の形なんて人それぞれだもの。美奈……美奈だけを愛してる。それはいつになったら届くのだろうか。不器用な2人はきっとすれ違うのは確定している。貴女には「心の底から笑っていて欲しい」求められたら求める。これくらいしか貴女を繋ぎ止めることは出来ないのだ。自分のことは自分がよく知ってるからこそ、傷つけたくないのだ。もうあの人のように失うのは……辛いのだ。「大切な人を失った」僕の気持ちなんて分かるわけないよね。きっと貴女には分からないでしょう。だから僕は届かない想いを殺して生きることを決めた。真実を知ったら貴女も居なくなるだろうから。
彼との出会いは社会人何年目か忘れた頃に出会った。 たまたま彼が同じ職場になった事がきっかけで連絡先交換にこぎつけた。暫くは普通に連絡のみだったが、「彼からのお誘い」で「初デート」をした。普通に「映画鑑賞」をして、その後に「告白」を受けたのであった。私はOKをした。それからは「ホテル」の流れになり、行った。この流れは危険信号なのは分かっていたが、流れでOKをしてしまった自分を恨みたい。なんでOKしてしまったのだろうか。愛してるの言葉……私が1番聞きたくなかった言葉。そう言って私から離れる人は山ほど見た。(2人しか付き合ってなかったが)遊びもそうだった。一度きりの関係。そんなの恋でもなんでもない。「都合のいい女」のレッテルなのであった。この人は信じてもいいのか?まだ信じなくてもいいのか?私には全然分からない。彼は言った。「都合のいい女なんてことは無い。俺は君が好きなんだ。全てひっくるめて好き」と信用出来ない言葉だらけで吐き気が出る。彼を信じてみることが出来ないまま、時がすぎる。残酷にも時間は過ぎるのだ。私の想いと裏腹に……。「都合のいい女」なんて言わせない。と思いながら、私は彼との交際をズルズル引きずることになったのだ。私は彼にどんどん依存をしていった。なんでかなんて知らない。彼の言葉を信じたかっただけなのに。
恋は許されないのかと思った。彼と会うまではそう思ってたのかもしれない。恋はしたことがない訳では無かった。1回目は高校生の時……一つ上の先輩を好きになった。これは恋なのかは不明だったが、付き合い出し、1年もしないくらいで別れた。2度目は、かなり年上と付き合った。身体だけの恋愛だったので私から別れを切り出した。3度目は「子供部屋おじさん」だった為……別れた。ろくでもない人間ばかりを好きになるのは「母親譲り」になってしまったと後悔した。2度目、3度目の出会いは「マッチングアプリ」という「出会い系」で出会った。これは出会いと呼べるのだろうか。愛することを知らなかった私は、「愛されてる」と思い込んでいたらしい。ただの体目的なのに。それを愛と呼んでしまったらしい。今思うと吐き気がする。こんなのは愛では無い。私は知っていた。無理やり思い込んでただけなのだ。馬鹿らしい。恋などしない方が良かったとさえ思ったり。そうは思っても「人恋しく」なる。人間は怖い。というより私自身が怖い。こんなに「男運」が無いのに「恋愛」に執着してる私自身が怖かった。もう出来ないと思い込んでいた。恋愛感情……もうこんなものはないのだろう。今の私には相応しくない。恋愛なんてやめよう。それから仕事を転々とした。(夜職も経験済み)夜職は普通に昼夜逆転するという理由でやめた。
過去を語ろうと思う。小学校高学年から、いじめを受け……。中学校時代は3年間いじめを受け、後……高校にあがり友達が出来た。これからが私にとって素敵な人生になると思っていたが、「義父からの性的暴行」が酷くなるという悲劇があった。社会人になった私は、生きてるだけで精一杯になっていた。私が私ではなくなったのはこの頃からだろう。生きてる意味など分からないという生活が始まった。とある日、「母」から「隠し事はないか」と問われた。私は、正直に話した。あの日の出来事を。そしたら「市役所」に行こうと言われ……着いて行った。そこで「児相」を勧められた。「婦人」も相談出来るところで……。私達はそこで暫くお世話になることになった。その後は……リストカットがバレて、精神科に入院した。私は壊れていった。私の人生の歯車がここで狂い出すことになる。生きてる意味が分からない日々にまた戻ることになった。巻き戻しの出来ない日々に嫌気がさしたのもこの時期からだったと思う。誰か……生きてるだけでいいって言って。愛されたい。愛したい。私にはもう出来ないのだろうと。この時はそう思っていた。愛したいだけなのに、なんで人はこうも上手くいかないのだろうか。過去なんでこんなもんだろう。同じ気持ちの人なんていないとさえ思った。ただ親に愛されたかっただけなのに、色目使ったと思われるんだろうなと思うと死にたくなった。生きてるだけで罪になるのだとこの時本気で思った。私はもう自暴自棄になっていた。
私が恋愛できない理由。それは依存体質だから。周りが離れていくらしい。恋愛対象にならないのが事実。なんで愛されないの?愛されたいのに。私はなんで愛されないのだろうか。生きてる意味などあるのか?私が恋愛をしなくなった理由……。過去にある出来事がきっかけである。過去に……義父から性的被害を受けてから、愛が足りないなどと嘆いていた気がする。夜の仕事もした。でも、愛は足りなかった。愛されないと嘆いてそれだけだった。相手に求めすぎて、重いと言われて終わりの日々だった。愛されているという証拠が欲しいなど……重い以外に何があるのだろうか。相手にしか求めていない恋愛……。ここから抜け出さないと。私は独りで悩んでいた。「私なんかが恋愛などしてはいけない」それしか思えなくなったのであった。求められる愛……これが私の理想なのだろうか。こんな恋あるわけない。私は私と思っていた。おかしくない……。周りがおかしいと自分を正当化してた。私は自分の異常さに気付かないふりをしていただけなのだと。今は思う。私の名前は「菊池美奈」 という。元々は「佐竹」という苗字だった。親の最後で苗字が変わった。その話は終わろう。私の恋はいつになったら本当の恋になるのだろうか。
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