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第1027話

Author: 栄子
......

興奮しすぎて、荷物のことなんてすっかり忘れてた。

音々は思わずクスっと笑って、輝を軽く押した。「早く取ってきてくださいよ」

そう言われ、輝はベッドから起き上がり、床に落ちていた白いTシャツを拾って着た。そして、顔を手でサッと拭いてから、咳払いをし、ドアに向かった。

音々もまた上半身を起こし、乱れたロングスカートを整えた。

そして、輝がドアを開けて、清掃員からスーツケースを受け取る様子を後ろから覗いた。

「ありがとうございます」輝は清掃員に礼を言ったが、声を出した途端、ひどくかすれていることに気づいた。

清掃員は彼の口元に付いた口紅に気づいたが、ホテルで長く働いていると、こういう場面にも慣れている。彼女は平静を装い視線を逸らすと、「それでは、ごゆっくりお休みください」と言った。

軽く頭を下げて、清掃員は去って行った。

輝はドアを閉めて振り返った瞬間、何かが飛んできた。咄嗟にそれを受け止めた。

見てみると、なんとコンドームだった。

輝は言葉が出なかった。

さっきは良い雰囲気だったので、流れに身を任せていた。

だが、一度中断されてしまうと、また最初から
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