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第1050話

Auteur: 栄子
音々は、北城にジムを開くなら、ついでに家も買おうと思っていた。

しかし、北城にはあまり詳しくなかったので、綾に付き合ってもらうことにした。

すると、アトリエの隣の通りのマンションで、ちょうど良い物件が出たのだ。

綾が音々を案内して内覧すると、リフォーム済みの広い部屋で、28階からの眺めも申し分なかった。

音々は気に入って、その場で決めた。

60億円もの大金を、彼女はまばたきひとつせずに支払った。

綾は、エージェントの稼ぎの良さを改めて実感した。

音々は仕事が早く、名義変更を終えた翌日には家具屋に行き、午後には家具とカーテンを全て選んでしまった。

3日で部屋は見違えるように綺麗になった。

綾は、新しい家具やカーテンには多少なりともホルムアルデヒドが含まれているだろうからと、専門の業者を手配してあげた。

だから、ここ数日、音々は梨野川の別荘に滞在していた。

あれよあれよという間に、4日が過ぎた。

この4日間、輝は仕事で忙しい上に、雄太の世話や説得もしなければならず、毎日、雄太が寝静まってからこっそり梨野川の別荘へ車で来ていた。

今夜もそうだった。

深夜12時、ま
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