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第1202話

Author: 栄子
この時部屋の明かりは消され、ベッドサイドのオレンジ色の小さなランプだけが灯っていたのだった。

そして、着てから数分も経っていないシルクのネグリジェは、もう無造作に床へと脱ぎ捨てられていた。

暖かいオレンジ色の光が、ベッドに絡み合う二つの影を照らして、光と影が揺れ動いた。

そして詩乃は浩平に抱き上げられ、くるりと向きを変えると、二人は向かい合わせになり、彼女は再び、彼の膝の上に座らされてしまったのだ......

こうして詩乃のネグリジェの肩ひもが華奢な肩から滑り落ちると、胸元が緩み、滑らかな生地が、細い腰にそってはだけていた。

そして詩乃の前では、男が頭を下げたまま、熱く湿った吐息が、彼女のうなじをなぞっていくのだった。

浩平は今夜確かにお酒をたくさん飲んだ。でも、我を忘れるほど酔ってはいなかった。シャワーを浴びたのは、体の火照りを冷ますためだ。

帰り道、浩平は詩乃の肩にもたれかかっていた。アルコールの匂いにまぎれた彼女の甘い香りに思わず酔いしれてしまったのだった。特に、ぎゅっと抱きしめられた時、彼女の柔らかい指先が何度も無意識に頬や額をかすめて、彼の全身を熱くさせたのだ。
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