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第280話

Author: 栄子
その後、小児科医の懸命な処置のおかげで、娘はなんとか一命を取り留めた。

しかし、状況は依然として楽観視できない。

綾はどうしても小児科へ子供の様子を見に行きたかった。

文子は「行っても入れないでしょ。それに、あなた自身の体調もまだ回復していないんだから、動かない方がいいのよ」と諭した。

「車椅子で行けるわ」綾は文子を見据え、強い意志を示した。「文子さん、彼らが生まれてから、私はまだ一度も直接見ていないの。どうしても気持ちが落ち着かないから、一目だけでも見せて、お願い」

文子は内心焦燥感を募らせながらも、平静を装った。

「綾、文子さんの言うことを聞いて」輝は言った。「産後の女性は体を休めることが大切だと聞いた。こうしよう、私が新生児科でもう一度動画を撮ってきて君に見せるよ、どうだい?」

綾は眉間に皺を寄せ、文子と輝の顔を交互に見つめた。

「どうして私を子供たちに会わせてくれないの?」

文子と輝は共に言葉を失った。

「何か隠してるの?」綾は文子の手を握りしめ、不安げな表情で訴えた。「文子さん、嘘はつかないで。本当のことを教えて」

文子はたまらず鼻の奥がツンとして、顔を
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