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第31話

Author: 連衣の水調
「手術するには、すでに最適な時期を逃してしまいました。今からの治療は難しく、成功率も極めて低い。私としては、無理にリスクを取るのはおすすめできません」

「大丈夫、私も治す気なんてないから」

静華は突然椅子から立ち上がり、手探りで出口の方へ向かった。

胤道は追おうとしたが、軟膏を取りに戻ったことを思い出し、それを持ってから外へ出ると、静華はすでに廊下沿いの壁に沿って出口近くまで進んでいた。

彼は早足で追いつき、静華の手首を強く引っ張った。

「何してんだよ!診察の途中で逃げ出して、 見えなかったのは『運がよかった』のかもな。もし見えてたら、もうどこかへ飛んで行ってたんじゃないか?」

静華は彼の手を振り払って、壁にしがみつくようにして言った。

「息ができないの。少し外の空気を吸いたいだけ」

「本当か?」

胤道は彼女の顔をじっと見つめた。

こわばった体、拒絶するような身のこなし、それは息苦しさというより、自分と向き合いたくない態度に見えた。

彼の苛立ちは限界に達しそうだった。この女、一体何を考えてる?

「森、今の自分の状態を勘違いしてるんじゃないか?誰もがお前に優しくす
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平田 麻里
主人公に酷い仕打ちをしたのは横柄男の大切な嘘つき女···言っても信じないんだろうけど?
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