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第719話

連衣の水調
「湊……」

静華の目から、涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。彼女は俯き、悲しげに声を詰まらせながら言う。

「どうして……どうして、そんな風に思うの?」

彼こそが、誰よりも安心しているべき人なのに。

「何があっても、あなたから離れないわ。愛してるから。

この一生、あなたがもう私をいらないって言わない限り、私は何があってもあなたの味方よ。

それが、私の気持ちなの」

静華は涙ながらに微笑んだ。

「優秀なのはあなたの方でしょ。あなたと一緒にいられるなんて、私の誇りよ。どうして不安になるの。不安になる必要なんてないのに……

純君は、小さい頃からずっと、私のことを妹みたいに思ってくれてるの。私も、彼をお兄さんのように思っているだけ。

あの頃も今も、そしてこれからも、彼とどうこうなることなんて絶対にないわ」

湊は彼女の顔を両手で包み込んだ。

「本当か?」

静華が力強く頷くと、湊は顔を寄せてキスをした。そして、少し照れて言う。

「泣いた後で、しょっぱいよ」

「甘いよ」

湊は彼女の耳元で囁いた。

「俺のために流してくれた涙だからな」

湊の呼吸が次第に荒くなり、何かを暗示する
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