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【11】②

ผู้เขียน: 小日向江麻
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-08-21 11:00:01

 実習三日目。

 前の二日間でオリエンテーションを終えた私たち臨床検査学科の学生は、週明けから班ごとに本格的な部門実習に入った。

 最初の配属は血液検査室。

 ここでは採血室から届いた血液を分析装置や遠心分離機にかけて数値化し、医師に報告する。

 白いラボのような部屋には、機械の作動音が絶え間なく響いている。

 白衣姿の技師たちが手際よく作業を進めるなか、私たちは机に集められ、主任の織田さんから説明を受ける。

「検体はバーコードで管理されています。ラベルと電子カルテが一致しているか、必ず確認してください」

 織田さんが試験管を掲げ、バーコードを示す。その動作ひとつにも緊張感がこもっていた。

「血液は時間が経つと変化するものがあります。搬送の速さと温度管理が大事です。冷却が必要ならクーラーボックス、常温ならこの搬送カートを使います」

 指差した先には、小型ケースを載せたピンク色の台車。これで生化学検査室へ運ぶのだ。

「では最初は……朝比奈さん」

「はい」

 呼ばれて立ち上がる。そのあと。

「新庄さん、念のために同行してあげてください」

 織田さんは私たちのうしろで実習を見守っていた新庄さんに声をかけた。

 新庄さんは実習担当ということもあり、この時期は可能な限り各班の巡回をしているようだ。

「承知しました」

 私は新庄さんと一緒に、搬送カートを押して血液検査室を出た。

「大丈夫。丁寧に運ぶだけですから」

「は、はいっ」

 カートには患者さんの『今』が詰まっている。そう思うと、どうしても緊張してしまう。

 そんな私の横で、新庄さんが淡々と歩を進めてくれることが心強かった。

 生化学検査室は廊下をまっすぐ進んだ先、エレベーターの手前にある。

 扉に手をかけようとした瞬間、

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