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第9話

Auteur: ベルベット
音楽フェスの後、私はカジノへ向かった。

夜の闇が深まり、カジノは黄金の輝きに満ちていた。そこは金と欲望と野心から織りなされた迷宮だ。

ダイスが転がり、ブラックジャックテーブルの周りの空気が魂を飲み込めるかのように人々の息を吸い込む。チップのぶつかり合う音が、微かで遍在する欲望のビートのように響く。

巨大なバカラテーブルの一つに、他のどこよりも密集した群衆が押し寄せていた。

黒いベルベットのドレス。腰まで大胆に入ったスリット。光が体の曲線をなぞり、炎に引き寄せられる蛾のように視線を集める。

また一回戦。

私は顎に手を当て、怠そうに指でテーブルを叩く。半分眠っているふりをして、手札を一瞥もしないままチップを積んでみせる。

ディーラーが上擦った声で告げた。「プレイヤーの勝ち」

チップの山が私の方へ押しやられる。

群衆から囁きが走る。

「七連勝だぞ」

「これは……普通のプレイヤーじゃない」

シャンパングラスを持ち上げる。泡が唇で静かに弾ける。

父が「ドンナ」としてのスキル全て、社交的な手段の全て、計算された微笑の全てを叩き込んだ……キャシアンの完璧な花嫁に形作るために
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