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第471話

Auteur: 風羽
その頃、神谷家では入院の手続きがすでに済まされていた。

病室に駆けつけた大輔と優奈が目にしたのは、入院準備を終えた実の姿だった。

優奈はいきなり声を荒げた。

「どこからお金が出たのよ?私の家を売ったんじゃないでしょうね!」

延生の両親は顔を曇らせ、言葉を失った。

あの別荘は、本来、息子に結婚のため与えた家で、名義も延生ひとりのものだ。子の命を繋ぐため売却するのは当然の判断であるはずなのに——優奈はそれすら拒む。あまりの身勝手さに、両親の胸は煮えくり返った。

——あの時、情に流されて嫁を迎え入れたのが間違いだった。

そう思わずにいられなかった。だが、すべてはもう遅い。

哀れなのはただ幼い子どもだけだ。

神谷家は今や、ただ全力を尽くし、万が一治らぬとしても財産を投げ打って心残りをなくそうとしていた。

延生の母は泣きながら言う。

「もういいから……せめて抱いてやって。ずっと泣いてたのよ」

だが優奈は首を横に振った。

子を産んだのは延生を縛るためであり、愛情など欠片もなかった。彼女が気にしているのは、ただ自分の住む家が売られてしまうかどうかだけ。

「家を売っちゃダメ
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