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第782話

Author: 風羽
午後、専用機が立都市へ向けて飛び立った。

夕方には、慕美を乗せた特別介護車が、私立病院へと滑り込む。

澪安は、彼女の入院手続きを済ませると、そのまま栄光グループ本社へ向かい、危機対応の陣頭指揮を執った。

……

夜九時。

慕美がようやく目を覚ました。

見慣れぬ天井。

部屋は以前の病室よりもずっと広く、設備も最新式だ。

窓の外に見える看板の文字を見て、ここが立都市だと気づく。

――彼に、連れ戻されたのだ。

病室には誰もいない。

ただ、壁の隅に監視カメラが光っている。

ここが「特別病棟」であることを、彼女はすぐに理解した。

身体の痛み。

心の疲労。

慕美はゆっくりと身を丸め、ベッドの隅でじっと夜の闇を見つめていた。

やがて、扉が開く。

医師と看護師――白衣の精鋭たちが列をなし、彼女のもとへ入ってくる。

血圧、体温、心拍……すべての数値を確認し、栄養管理表を作り、専用メニューの食事を整える。

看護師は優しく、医師は誠実で、すべてが完璧だ。

慕美は知っている。

これらすべてが、澪安の「力」によって与えられたものだと。

彼女は従順だ。

抵抗も拒絶もない
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Comments (1)
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良香
まあ、そうなるよな。 金で結びついた関係だと割り切れたならどれだけ良かったか。子供時分の互いを知っているからこそ、今の互いをわかり合えるないまますれ違ってしまうのかね。 まあ、何よりこの話はもっと早く話せれば良かったのになぁ。
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