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第8話

ミントソーダ
一方、その頃。

湊は健太を連れて、渚の病室に入った。

その時には、渚の症状はほとんど治まっていた。

健太はベッドに駆け寄り、心配そうに尋ねた。

「ママ、もう大丈夫?」

渚は健太の頭を撫でて、にっこりと笑った。

「もう大丈夫よ。ありがとう、健太」

健太はほっとした様子で、得意げに言った。

「ママ、安心して。楓さんのアレルギーの牛乳を、僕が飲ませてやったから。ママを苦しめたんだから、罰を受けなきゃダメだよね!」

そう言う健太の幼い顔には、まだ怒りが残っていた。

渚は一瞬驚いたように目を見開いたけれど、すぐにその表情は喜びに変わった。

まさか、ただの自作自演が、こんなに喜ばしい結果になるなんて。

もともとは湊と健太の中の、楓の評判を落とすのが目的だった。まさか健太がここまで自分のことを大事にしてくれているとは思わなかった。自分のために、実の母親に罰を下してくれた。

そう気づいた瞬間、渚はさらに自信を深めた。

これだけ健太が懐いてくれているなら、楓が座っている妻の座も、いずれは自分のものになるだろう。

湊のことも心配ない。彼は今でも自分を想ってくれている。楓なんて
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