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第十五話「朝帰り」

Auteur: ひなた翠
last update Dernière mise à jour: 2026-01-26 15:01:26

 朝日が眩しかった。窓から差し込む光が、目を刺すように感じられる。私は身体を起こし、ベッドから降りた。全身が痛い。昨夜、何度も激しく求められた痕が、身体のあちこちに残っていた。

 ドレスに着替える。首元が広く開いていて、キスマークが隠しきれない。

 ダリウスが寝室に入ってきた。整った身なりで、昨夜の激しさが嘘のように落ち着いた様子だった。

「帰るのか」

 低い声で聞いてくる。私は頷いた。

「帰らないと、お兄様が心配します」

 今まで、朝帰りをするのは兄様だった。舞踏会やパーティから帰らず、翌朝に上機嫌で戻ってくる。私はいつも、呆れながら出迎えていた。

 今日は違う。私が朝帰りをする。初めての朝帰り――。

 馬車が用意され、私たちは屋敷を出た。揺れる馬車の中で、ダリウスが私の手を握ってくれる。大きく温かい手。安心感が広がった。

 私の屋敷に近づいてくると、胸が騒いだ。兄様に何と言えばいいのか。朝帰りを叱られるのは分かっている。

「屋敷の前で大丈夫です」

 私はダリウスに告げた。玄関まで一緒だと、兄様に見られてしまう。ダリウスは首を横に振った。

「玄関ホールまで送る」

 彼の声は決然とし
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