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第232話

Author: 青葉凛
それは、さまざまな修羅場を乗り越えてきた祖母からの、何よりも温かく力強いエールだった。

「お義母様、私を許してくださって……ありがとうございます。あの頃はただ、この子を諦めるなんて考えられませんでした。私にとって、律は命そのものでしたから。若さゆえの浅はかさで、この秘密は一生墓場まで持っていく。そう決めていたのですが……」

朱美は深く頭を下げた。今さら真実が露呈したことで、律の立場を危うくしてしまった。堂々と渡り合えたはずの親戚連中に対し、息子に引け目を感じさせてしまったことが、彼女は何より申し訳なかった。

「過ぎたことを悔やんでも始まらないよ。誰だって間違いの一つや二つ、犯すものさ。そもそも、家族って何だい?」

志津は穏やかに、だが断固とした口調で言った。「血が繋がっていれば家族なのかい?腹を痛めて産んだ息子たちが、私をどう扱ってきたか。みんな知っているはずだよ。私はね、真心をくれる人こそを本当の家族だと思っているんだ」

老いてなお、志津の洞察力は鋭かった。誰が自分のために動いているのか、誰が拝島の未来を想っているのか。それを履き違えるような人ではない。

三人が心を通わせ
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