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第266話

Author: 林檎
その傍らには清乃が付き従っており、彼女は恐怖のあまり口を覆うと、地面に転がる空の薬瓶を震える指で指差し、甲高い声で叫んだ。「上野……!また炎真様に何を飲ませたの!?また毒なの!?」

その言葉は、火薬庫に火を放ったようなものだった。

夜隼のすべての理性が瞬時に焼き尽くされ、彼は激怒した猛獣のように大股で部屋に飛び込んだ。その勢いは、まるで柚希を生きたまま引き裂こうとするかのようだった。

柚希は微塵も疑わなかった。激怒した夜隼は、本当にその場で彼女を殴り殺すだろうと。

彼女は何の躊躇いもなく、弁解の言葉一つすら口にせず、勢いよく立ち上がると、夜隼が彼女を捕まえる寸前に全身の力を振り絞って開け放たれた窓へと突進し――

一切の躊躇いなく身を躍らせて飛び降りた!

「ここは三階だぞ!上野!」夜隼の驚愕の咆哮。

ドンッ!

鈍い衝突音。

柚希は下の階の植え込みに重く叩きつけられた。

植え込みのクッションがあったとはいえ、凄まじい衝撃に彼女は目の前が真っ暗になり、全身の骨が砕けたかのような津波のような激痛が襲いかかってきた。

彼女はそこに横たわり、数秒間硬直した後、ようやく大きく息
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