義母がコンドームにアナを開けた後、息子さんは娘さんになった

妊娠が確定した後、私はすぐに家に帰って義母――山本定子（やまもと　さだこ）を平手打ちした。彼女は怒らず、顔には得意そうな笑みを浮かべていた。なぜなら、彼女の策略が成功したからだ。私は家高（やまもと　いえだか）と結婚する前に、彼女に明確に伝えていた。子供を産まないし、養子も迎えないことを。そして、若い頃は二人で仕事に打ち込み、年老いたらお互いに支え合って余生を過ごすつもりだった。彼女はそれに同意した。しかし、結婚証明書をもらった途端、彼女はすぐに手のひらを返した。「子供を産まない女なんているわけないでしょ、山本家の血脈は絶対に断絶させない。今、あなたがうちの息子と離婚したら二度目の結婚だよ。お前の女なんて、良い相手が見つからないよ。とにかく、産むしかないの！」家高は双方の間を取り持とうとしたが、私は一切譲らなかった。彼女は手段を変え、私に田舎で使ってる家畜の発情を促す薬を盛って、ベッドの近くに穴を開けたコンドームを数箱置いたりした。最終的に、私は家高と一緒に部屋に閉じ込められた。五日間の監禁だった。避妊薬を飲む時間もなかった。その時の状況を思い出す度、吐き気がこみ上げてくるんだ。「妊娠したら大人しく子供を産んで、孫ができないならただで済まないよ」定子は顔を上げて、鼻から息を吐いた。家高が会社から帰ってきて、靴を履き替えて家に入った。定子はまた嬉しそうに喜びを報告した。「あなたの奥さんが妊娠したわよ。すごいでしょ。男ってみんな父親になりたがるものよ、あなたが言ってるのは強がりね」家高の目は少し避け、そして心が揺れているように見えた。彼は実母の顔をちらりと見ただけで、何も言えなかった。そして私のお腹を見つめ、深く思案してから心の中の本音を吐き出した。「せっかく妊娠したんだから、このまま産んだほうがいい」定子はまだ手を叩いて喜ぶこともなく、私の手にある報告書が彼の顔に叩きつけられた。私は怒りを抑えきれず、叫んだ。「家高！私たちがどんな関係だったか忘れたか！」

男は自分の人生に子供がいないなんて思わないだろう。家高も、息子がいないなんて考えたことがなかった。もし息子がいなければ、また別の子供を産めばいんだ。息苦しさが、私に迫ってきた。私は自分が狂いそうだと感じた。深呼吸を数回し、自分を強引に冷静にさせた。「パソコンを貸して。まず会社に数日休みを取って、この問題をきちんと解決する」何かの薬を入れた碗を持って入ってきた定子は、この言葉を聞くと怒りを爆発させた。「休みなんて取るな！」「まだ働きに行くつもりか？子供を産まないなら、どこにも行かせない！」更に家高を蹴った。「彼女にパソコンを渡すな」家高の目には謝罪の色が浮かんでいた。私は目を閉じ、拳を強く握りしめて、彼を見ないようにした。定子はその嫌なものが入った碗を差し出したが、私は膝を曲げて足を伸ばし、それを蹴飛ばした。碗ごとその人も一緒に倒れてしまった。薬液が床にこぼれた。私は唇に悪意のある笑みを浮かべた。「山本家高はゲイだって知ってる？つまり、同性が好きで、女性には興味がないタイプだ。彼がどうやって子供を持つことができるの？」しかし、すぐに私は笑えなくなった。なぜなら、定子の顔には薬をこぼした怒りしか浮かんでおらず、驚きは全くなかったからだ。つまり、彼女は知っていた。そしておそらく知っていたからこそ、彼女は血の繋がりがない見知らぬ女性を、息子の人生の代償を払わせたかっただろう。

家高は明より年上だが、感情においては常に不安定で、得ることと失うことを恐れていた。昔、私は彼に助言し、彼が感情で多くの遠回りをしないように助けてきた。今、私は彼を助けられると言って、彼はすぐにそれを信じた。ただし、条件が決まっていた。「私と明がどうであれ、この子供は必ず産まなければならない」私は笑いながら、頭を垂れて彼を見ないようにし、彼が望んでいた答えを出した。「産むよ。もちろん産むんだ。せっかく授かったんだから、そのまま育てることにする」芽吹いたばかりの新芽よりも、実を結ぶ時に失う方がもっと痛かっただろう。家高は私の言うことが本当かどうか分からなかった。でも、その日から、確かに私の態度は変わった。薬を飲む時、もう抵抗せず、徐々に協力的になった。時々、愛おしそうにお腹を撫でながら、吐き気に苦しんで疲れていても、顔には一切の恨みの表情は見えなかった。むしろ、子供に幼名を付けて、優しく「早ちゃん」と呼んでいた。家高に産前検診に行く時期を尋ねることもあった。定子はまるでこの日が来ることを予見していたかのように、自信満々で息子に説教していた。「子供を産まないなんて言ってたのは口だけだ。母親になったら、自然と子供を愛するようになるんだから。昔から言ってたじゃない、まずは妊娠させればうまくいくって」家高もようやく安心した。彼らは私の手足の拘束を解き、私の右手が期待に満ちた場所に優しく置かれるのを見て、目を輝かせた。私はその感触に興奮し、まるで適切な武器が少しずつ彫り上げられていくのを見守るような気分だった。そして、心から笑顔を浮かべた。

家高があの有名な国に飛んだ後。私は高熱を出た。神経が激しく跳ね、目の前に眩暈が広がり、肌は熱く、喉は刃物で引き裂かれるように痛かった。薬を飲みたいと思ったが、それは奪われた。定子は私の髪の毛を引っ張ってベッドに投げ飛ばし、危うく意識を失いそうになった。「薬なんか飲むな。薬が孫に悪影響を与えるって知らないのか！妊娠しておいて、自分を病気にして、わざとそうしてるんじゃないのか」私は必死に精神を振り絞って説明した。今は妊婦用の薬があって、子どもには影響がないと。しかし彼女は全く聞き入れなかった。「それでもダメだ。どんな薬でも毒があるんだから。うちの孫にちょっとの影響を与えるのも許せない」胸の中に無力感が広がり、嫌悪感が湧き上がった。私は声を絞り出して聞いた。「私が死んだら、お前の孫も死ぬよ」定子は私の脅しに屈しなかった。彼女は熱が出ただけで、簡単に死ぬことはないと知っていた。逆に私の腹を一瞥し、落ち着いた口調で言った。「あなたも山本家の子どもをお腹に抱えてるからって、今はそんなに大事だと思うなよ。家高のおじさんが昨日言ってた。ビジネスパートナーの兄弟が大学生を何人か手に入れて、しかも高くないって、何人の子供でも産めるんだ。家高が帰ってきてから、孫はたくさんできるんだ。あなたのこの一人なんて別に必要ないわ。珍しくもない」そう言って、まるで何かを思いついたかのように。私の腕を引っ張ってベッドから引きずり下ろした。「そんなに死んだふりをするな。この家は、やることがたくさんあるんだから」私は痛みで膨張した頭をゆっくりと上げ、血走った目の中に、我慢しきれない快感がひとひらの光となって見えた。片手で膨らんだ腹部を撫でながら、心の中で呟いた。「珍しいよ、絶対に」家高は一人息子だった。お前が欲しがっている山本家の後継ぎは、私のお腹の中にいるこの唯一の命だけかもしれないよ。しかし定子はそれを知らなかった。彼女は朝から晩まで私に働かせた。料理を作り、食器を洗い、床を掃除し、窓を拭き、冷水で洗濯し、膝をついてトイレを掃除した......口では、もし子どもに何かあったら、それは私がちゃんとしなかったせいだと言い続けた。そして、「変装」した家高が、花柄のスカート、レースのストッキング

定子の精神状態は、次第に不安定になり、弱まり始めた。私はもう彼女を挑発しなかった。むしろ焦りを隠せない家高に全ての注意を向けた。「お姉さん、本当に美しいわ」家高は少し不安げに身をこわばらせた。胸のインプラントがまだ完全に馴染んでいなくて、少し垂れ下がり、正常な女性のようにしっかりと立っていなかった。肌も少し粗く、滑らかさが足りなかった。「小林さんがもしあなたが彼のためにこんな大きな変化をしたことを知ったら、すぐに許してくれるわよ。そして、子どものことなんて気にしなくなるわ」家高も同じように思っていた。彼は急いで帰ってきた理由は、とうとう明と連絡が取れたからだ。今すぐにでもこの「サプライズ」を直接渡したかった。彼は興奮していた。私も同じだった。家高と明のソーシャルメディアには、お互いのサブアカウントが保存されており、それはすべて私だった。以前、二人が喧嘩をしていたとき、私はその一方のアカウントになりすまして、もう一方に和解の手助けをしていた。それは善意だった。しかし今では、それが利用できる数少ない道具になってしまった。明が失踪していた理由は、彼のサブアカウントから家高に送られたメッセージだった。彼は学生たちと一緒に、野外での科学調査を行っており、人里離れた砂漠で、信号が届かない場所にいた。家高がついに決心して変わろうとしたのは、私が明のサブアカウントに設定した、彼だけが見ることができるログを見たからだった。【私は君を妻にできない、未来も見えない】家高はどうしても精巧で美しい女性になりたかった。臆病な彼は、ようやく自分の欲望のために理由を見つけ、勇気を持って羽ばたこうとしていた。しかし、その羽ばたく先に待っているのは、深淵だった。彼は男女でもいけるが。明は本当のゲイだ。さらに、克服できない精神的な障害を抱えていた。女性との親密な接触は、彼を強烈に不快にさせ、ひどい吐き気を催すことさえあった。家高のこの「サプライズ」は、期待に満ちていた。