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第5話

Penulis: 夕凪 こと葉
「もういい加減にしろ、詩織!みっともない真似はやめろ!」

承弥は私の口を強く押さえ、そのままオフィスの外へと私を引きずり出した。

手のひらで鼻と口を覆われ、呼吸が苦しくなっていく。

まるで、このまま息の根を止めようとしているかのように——

その瞬間、オフィスの中から優奈の明るい声が聞こえた。

「皆さん、本当にお騒がせしてすみません。でも、ネックレスが無事に見つかってよかったです。

今回は大事にならなかったし、私からの感謝を込めて、午後はお茶菓子を用意しますね!」

承弥は、私が彼との関係を社員たちに暴露するのを恐れていたのだろう。

私は彼に腕を引かれ、給湯室へと連れていかれた。

「で?お前は一体何がしたい?こんな騒ぎ起こして、限度ってもんがあるだろ」

額を押さえながら、彼は深いため息をついた。

私の顔には、彼の指の跡が青紫に浮かんでいる。

私は肩で息をしながら、彼の目を真っ直ぐに見据えた。

「いつから、お前はこんな人間になったんだ?優奈が寛大だからよかったものの、今回は完全にお前が悪い。今すぐ優奈に謝ってこい」

「謝らない。私、やってない。やってもないことを、どうして認めなきゃいけないの?」

私は冷たく彼を見つめ返した。

承弥は「いつから、お前はこんな人間になったんだ」と言ったけれど、私はむしろ聞きたい。

彼こそ、いつからこんなにも見知らぬ人のようになってしまったのかと。

その時、優奈が給湯室に入ってきた。

紙コップに熱いお湯を注ぎ、私の前に差し出す。

「詩織ちゃん……お水、飲んで。少し落ち着いて。私のこと、誤解してるのはわかってる。でも、ああいう態度はよくないよ」

私は、そのコップを受け取らなかった。

けれど次の瞬間——

彼女の指がコップの縁を滑らせ、お湯が私の腕に勢いよくこぼれた。

「……っつ!」

優奈は指先を押さえ、小さく悲鳴を上げる。

承弥はすぐに彼女を水道まで連れていき、手を冷やさせた。

私はというと、薄手のシフォンのブラウスの袖が熱湯を吸い、腕は赤く腫れ、うっすらと水泡が浮かび上がっていた。

ひとりトイレに向かい、傷の処置をし、どうにか痛みに耐えてデスクへ戻った私を、またしても承弥が引き止めた。

彼が私の手首を掴んだ瞬間——

「……っ!」

あまりの痛みに、思わず声が漏れる。

彼は驚いたように手を離した。

「……だ、大丈夫か?」

その言葉が、滑稽でたまらなかった。

顔に打たれたあの手も、腕の傷も——全部、あなたと優奈が原因じゃない。

今の承弥の偽善ぶった姿は、見ているだけで吐き気がする。

私は彼の手を乱暴に振り払い、床に散らばっていた荷物を無言でゴミ箱に放り込んだ。

彼は何か言いたげだったが、結局何も言わずに背を向けた。

「今日は、お前、やりすぎだ」

私は残りの荷物を片付けると、黙って会社の監視室へと向かった。

——黙って侮辱されて終わるつもりは、ない。

けれど、監視室では職員と揉めた。

私は午前中のオフィスの映像を確認したいと申し出たが、職員はきっぱりと首を振る。

「社内規定により、該当職員以外の閲覧はできません」

画面には、私の社員アカウントがアクセス権限から外されている表示。

——やっぱり。これは承弥の仕業。

もう、完全に私は「犯人」として決めつけられている。

私はほとんど笑っていた。

あの無欲無私で「神仏」みたいだった男が、恋に目が眩んで、ここまでやるようになるなんて。

でも、ふと思い出した。

——この会社は、祁堂家のグループ傘下だ。

なら、私は早く祁堂煌真に会って、すべてを話そう。

家に戻ると、私は六年間過ごしたこの部屋のすべてを片づけた。

家具、服、本、そして彼への未練も——全てゴミ袋に詰めるように、きれいさっぱり捨て去った。

夜。

ドアベルが鳴き、宅配便が届く。

袋の中には、高級そうな火傷薬。

私は無言でそれをテーブルに放り投げた。

最後に部屋をぐるりと見渡して、静かに出て行った。

翌朝。

私はA市へのフライトを予約し、未処理の業務と後任への引き継ぎを丁寧に終えた。

そして三日目の朝、スーツケースを引いて、私は一人空港へ向かった。

搭乗ゲート前。

私は、承弥の業務用サブアカウントに、たったひと言の別れのメッセージを送った。

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