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第215話

Author: ドドポ
「あんたが私を気遣ってくれてるのは分かるけど、介護士なんて信用できないわ。私ほど丁寧に面倒見てくれるわけないじゃない!」

蘭の言葉に、澪は胸を打たれた。

澪は順調に回復していたが、左足だけはまだ不自由だった。手術をしたため、当分は車椅子での生活を余儀なくされる。

「自分がこんな役立たずになるなんてね」

澪の独り言を聞いて、蘭はすぐに励ました。

「一生治らないわけじゃないんだから。骨の傷が癒えるには百日かかるっていうじゃない。まだそんなに経ってないわよ!」

「そうね……」

蘭の言葉は澪に勇気を与えた。

「いい?弱音なんて吐いてちゃダメよ。しっかり治して、元気な姿で役所に行って離婚届を叩きつけてやるのよ!それから若くてイケメンの男を二人くらいはべらせて楽しく生きる。それが人生ってもんよ!」

蘭の豪快な人生観に、澪は苦笑いを浮かべた。

「私も早く治したいわ。足が治らなきゃ、ファッションウィークに参加できないもの!」

時間が迫っており、澪は内心焦っていた。

だが蘭の言う通り、骨の傷はすぐには治らない。焦っても仕方がないのだ。

今日、洵は来なかった。

だが航が来た。

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