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第356話

Auteur: ドドポ
周囲は澪に注目していた。

しかし、澪の瞳には蓮の姿しか映っていなかった。両の目から溢れ出す熱い涙で、視界が完全に滲んでいても。

蓮は焦ることもなくゆっくりと澪の前に歩み寄り、手を伸ばして彼女の目元の涙を拭った。

「どうして泣いてるの……」

彼の声はとても耳に心地よかった。軽やかな風のようでもあり、澄み切った清流のようでもあった。

その声は、澪の記憶の中の声と完全に重なり合った。

澪の心臓はドクドクと激しく脈打ち、口から飛び出しそうだった。

「本当に……蓮なの?私、本当に……夢を見てるんじゃないのよね?」

現実が目の前にあるというのに、澪はまだ信じられなかった。

「俺だよ」

蓮の声は相変わらず優しく穏やかだったが、その響きには確かな力強さがあった。

「本当に俺だ。白石蓮だよ」

その言葉が終わるや否や、澪は目の前の蓮に抱きつき、その体をきつく、きつく抱きしめた。

その光景に、周囲の群衆は度肝を抜かれた。

千雪と月子も驚愕した。

そして、洵は――

青天の霹靂とは、まさにこのことだろう。

今の洵の心境は、まさに雷に打たれたようなものだった。

澪が……自分の目
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Commentaires (4)
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awayfromhome-takako
洵とだけは駄目 こんなクズ、澪に相応しくない お似合いの泥棒下衆女と痛い目にあえばいい ジョーカーがその名の通り裏切ってくれることを願う
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aoi
続きが気になる。更新が待ち遠しい。 千雪、月子、洵が霞んできた… いい加減、千雪のデザイナーとしての力は澪の足元にも及ばないんだから小細工はやめればいいのに。 そろそろ洵に愛想を尽かされるんじゃない?
goodnovel comment avatar
中村 由美
ずっと気になってたあらすじ下の『仲直り』。 洵とは仲直りも復縁もして欲しくない! クズ男のクズ思考にウンザリする!
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