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第41話

Author: ドドポ
澪はぼんやりしていた。

目は店の奥をじっと見つめているが、その視線はスーツの向こう側を漂っていた。

駆は澪の顔を見つめていた。

澪は美しい。自分が出会った中で、間違いなく最も美しい人だ。

しかし今、その妖精のように美しい顔に浮かぶ表情を見て、駆は胸が痛んだ。

自分の記憶の中では、澪はずっと強かった。

だが、そんな強い澪の目を赤くさせ、心を砕いて放心させる誰かがいるのだ。

駆は両手を強く握りしめた。

「行きましょう。スーツは買いません」

突然、澪は駆に手を握られ、強引に引っ張られた。

彼女は呆気にとられたまま、駆に手を引かれてしばらく歩いた。

「二宮君、どうしたの?」

駆が怒っているように感じた。

「ごめんなさい、私が悪かった。今すぐ戻って買いましょう!」

澪は自分が長くぼんやりしていたせいで、駆を怒らせてしまったのだと勘違いした。

「違います、そのことで怒ってるんじゃないんです。僕は……」

駆が言い淀むのを見て、澪は首をかしげた。

ふと気づくと、彼女の視線は駆の手の上に落ちた。

その手は、今もしっかりと自分の手を握っていた。

「あ、すみませんすみま
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