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第587話

ドドポ
少し前、澪が正式に洵と離婚した日、彼女は蓮と蘭を誘って一緒にお祝いの食事会を開こうとした。

しかし、蘭はそれを断った。

以前のダブルデートの時、澪と琉生の間に親密な雰囲気があったことを根に持っていたわけではない。

ただ単に、あの数日間、彼女の気分は最悪のどん底に落ちていたからだ。

彼女と琉生は喧嘩をしたというよりも、一方的な冷戦状態に陥っていた。

しかもそれは、完全に琉生側からの冷戦だった。

蘭には全く理解できなかった。遊園地であんなに甘い雰囲気で一緒に花火を見たというのに、なぜ突然、琉生はあれほどまでに冷淡な態度に変わってしまったのか。

そして昨日。琉生は彼女に別れを告げたのだ。

蘭がどれほど引き留め、どれほど涙ながらに懇願しても、琉生は断固として彼女との関係を終わらせようとした。

琉生が彼女に告げた理由は――

心変わりした。

他に好きな人ができた。

蘭は一晩中泣き明かし、今も両目は赤く腫れ上がっていた。

彼女は今日、琉生がこの養生斎のオープニングセレモニーに参加することを知っていた。だからこそ、顔を隠してこっそりとここまで後をつけてきたのだ。

塵一つない
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