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第69話

Author: ドドポ
トランクから洵がすでに買い物袋を取り出していた。

「私が持つわ!」

澪は洵のそばに行き、手を伸ばした。

結婚して三年、買い物はすべて自分一人でこなし、どれだけ量があっても一人で運んできたのだ。

洵は彼女を一瞥したが、無視して歩き出した。

二人は並んで別荘に入った。厳は庭の家庭菜園に水をやっていた。

洵と澪が一緒に来て、しかも洵が荷物を持っているのを見て、厳は嬉しそうに顔をほころばせた。

澪が挨拶をすると、厳の笑顔の意味が分かった。洵の突然の気遣いは、すべて厳へのパフォーマンスだったのだ。

しばらく厳の話し相手になった後、澪は台所へ向かった。

誕生会の料理は品数も多く大変だが、本家には料理人も手伝いもいるため、自宅で一人で作るよりは楽だった。

もっとも、あの「自宅」はもう彼女の家ではないが。

澪が台所で忙しくしている間、洵は厳と将棋を指していた。

「それでいい。澪を大切にしろ。あんないい子は、今の時代そうそういないぞ」

洵はこっそりと手を抜きながら、淡々と「ああ」と答えた。

夜の十時までかかって、ようやく翌日の下準備を終えた。

台所を出ると、まだ厳が起きてお
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