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第6話

Autor: るるね
last update Fecha de publicación: 2026-08-27 03:43:13

 千温が四つん這いになって進めば、開かれた脚の間は、優和の目の前に余すところなく晒される。

 優和の寝室は十分な広さがあり、ソファから大きなダブルベッドまではそれなりに距離があった。

普段から歩くのが遅い千温は、両膝と手を床についた姿勢ではさらにゆっくりとしか進めない。そのおかげで優和は、無防備に晒された彼女の姿を存分に眺め、楽しむことができた。

「はっ……」

 喉の奥から低い笑い声が漏れる。

 ようやくベッドの前まで辿り着いた千温は、命じられたとおり脚を開いてうつ伏せになり、腰を浮かせて姿勢を整えると、優和が次に何をするのか大人しく待っていた。

 優和はすぐには動かず、わざとそのまま千温を待たせ続ける。

 次第に不安になった千温が小さな声で彼の名を呼んだところで、優和はようやくソファからゆっくりと立ち上がり、ベッドへ向かって歩き始めた。

「何を呼んでる。まだ少ししか待たせてないだろ。そんなに男に抱かれたくて仕方ないのか?」

「優和……優和……」

 千温の背後まで来ると、優和は片手でその細い腰を押さえつけ、もう片方の手を尻へ振り下ろした。

 乾いた音が、数回続けて寝室に響く。

 硬く勃ち上がったものを千温の濡れた秘部へわざと押し当てながらも、いつまで経っても中へ入れようとはしない。ただ入り口の周りを執拗に擦り続け、その硬い熱が触れるたび、千温の秘部からはさらに愛液が溢れていった。

 焦らされる感覚に耐えきれなくなり、千温の腰が無意識に数回揺れる。

 すぐさま優和の手が尻へ振り下ろされ、再び鋭い音が響いた。

「勝手に動くな」

 そう咎めてから、優和はさらに意地悪く言葉を続ける。

「千温、欲しいものがあるなら、ちゃんと口に出して言え。分かるよな?」

 千温は小さく返事をすると、震えの止まらない身体を懸命に抑えながら、柔らかな声で答えた。

「優和が……欲しい……」

「優和の何が欲しいんだ?」

 わざわざ問い返され、千温は言われるがまま、羞恥に震える声でその続きを口にした。

「優和の……硬いの、中に入れてほしい……」

「いい子だ」

 満足そうにそう褒めた直後、優和の昂りが千温の中へ一気に突き入れられた。

 突然与えられた大きな衝撃に、千温の両手がシーツをきつく握り締める。

 唇から零れる細かな喘ぎ声も、優和の激しい動きに身体を突き上げられるたび、途切れ途切れに乱れていった。

「はぁっ……あっ……」

 気が乗っているときの優和なら、たっぷりと時間をかけて千温の身体を弄び、十分すぎるほど前戯を重ねることもあった。

 反対に、それすら面倒に感じるときは、千温のことなどろくに構わず、ただ自分の欲望を満たすことだけを優先する。

 今回は千温の中へ挿入した途端、優和は彼女の身体を気遣う素振りすら見せず、激しく腰を打ちつけ始めた。一度一度の動きに容赦なく力を込め、華奢で柔らかな身体を何度も前へと揺さぶっていく。

 背後から抱かれている千温には、今の優和がどんな表情をしているのか見えない。

 少しでも彼に触れたくて、千温は後ろへそっと手を伸ばした。けれど、それに気づいた優和は、触れさせることさえ拒むようにその手を乱暴に振り払った。

 激しい動きに翻弄され、身体の奥まで容赦なく掻き回されていく。

 優和のものはひどく熱く、身体の奥で圧倒的な存在感を放っていた。深く突き上げられるたびに強烈な快感が全身を駆け抜け、千温の思考まで甘く痺れさせていく。

 そんな最中、ふと、初めて優和と身体を重ねた夜のことを思い出した。

 あの頃の千温は何も分からず、ただ優和の腕の中で小さくなり、抱き締められるまま身体のあちこちに触れられていた。あの夜の優和はとても優しかった。触れるときも、中へ入るときも、千温を少しでも傷つけることを恐れているかのように、どこまでも慎重に、丁寧に扱ってくれた。

 何度も身体を重ねるうちに、千温の身体は優和に触れられることを覚え、以前とは比べものにならないほど敏感になっていった。その一方で、優和は初めの頃に見せていた忍耐も優しさも少しずつ失い、千温の抱き方はいつしかますます乱暴なものへと変わっていた。

 時折、千温は思う。

 もしかしたら優和は、自分を抱きたいのではなく、ただ性欲を満たしたいだけなのではないか、と。

 それでも、身体は優和に与えられる快感を確かに覚えていた。

 何より、先ほど優和がくれた「いい子だ」というたった一言が、どんな快感よりも千温の心を満たし、どうしようもないほど幸せな気持ちにさせてくれた。

 もっと優和に褒めてほしい。

 もっと、いい子だと言ってほしい。

 その一心で、千温は自分でも気づかないうちに、唇から零れる声を少しずつ大きくしていった。

「あっ……優和……んっ、好き……大好き……」

 優和は千温の甘い喘ぎ声が好きだった。

 その声に煽られるように、腰の動きはさらに速く、激しさを増していく。口からも、千温を辱めるような淫らな言葉が途切れることなく浴びせられた。

「今日はずいぶん淫らだな。そんなに俺に犯されたくて仕方なかったのか、この淫乱女」

 千温は素直に「うん」と答えようとした。

 けれど優和は、すでに興奮のあまり我を忘れていた。身体だけでなく、思考までも激しく昂っているようだった。

 淫らな言葉を浴びせ続けていた優和の唇から、熱に浮かされたような声で次に零れたのは――「千温」ではなく、別の女の名前だった。

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