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第162話

タロイモ団子
紬は食前用のナプキンを取り出し、こみ上げる咳をなんとか抑えた。

以前、理玖に浩之の「特製料理」を食べさせてしまった詫びとして、わざわざ埋め合わせの食事に招待したはずだった。

それなのに、巡り巡ってまた似たようなものを口にすることになるとは。

「……ねえ、やっぱり他のお店に変えません?」

紬は口元を押さえ、苦笑しながら提案した。

理玖はわずかに口角を上げる。

「いや、ここでいい。俺の胃は、生まれつき苦労するようにできているらしいからな」

その言葉を聞き、紬は申し訳なさと自責の念に駆られた。

――ちゃんと下調べしておくべきだったわ!

この新しくオープンしたコンセプトレストランは、悪い意味で「コンセプト」があまりにも尖りすぎていた。

「次こそは……次はもっとまともで美味しいお店に連れて行きますから」

紬は小声で、必死にフォローを入れる。

理玖は淡い笑みを浮かべて応じた。

「その『お預け』、なかなか美味しそうだ。期待しているよ」

「ふふっ……」

紬は思わず吹き出した。

意外だった。あの「身代わりさん」に、これほどのユーモアのセンスがあるなんて。

根に持つ性格な
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