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第344話

作者: タロイモ団子
慎之介は極めて手際よく、紬にいくつもの案を提示した。

「分かりました。おじいさんによろしくお伝えください。折を見て、お見舞いに伺います」

「承知いたしました、紬様。そのお言葉、必ずお伝えいたします」

慎之介は通話を終えると、恭しくスマホを差し出した。

病室の外では、崇と征樹が互いに顔を見合わせていた。

「成哉はまだ目を覚まさぬのか……!ゴホッ、ゴホッ!」

征樹は慌てて水を差し出す。

「お父さん、どうか落ち着いてください。来ない方がいいと申し上げたでしょう。病院側からも治療方針が示されています。頭部の血腫を取り除けば、意識が戻る可能性は大きく高まるとのことですから」

「それで……お前はわざわざ悠真を送り込み、紬を困らせるつもりか?」

「愛情ってのは育てるものなんですよ!親子だって同じです。紬が長い間子供たちと離れていれば、いずれ母性だって薄れてしまいます。お父さんとお母さんの若い頃だって、そうだったでしょう!」

「お前、家に寄りつかぬことを棚に上げて、親に意見するとはいい度胸だ!」

崇は杖を振り上げ、征樹を軽く打ち据えた。

「お父さん、口が滑っただけですって!さあ
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