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第7話

Author: 茶島
病院の病室。

看護師は胎児心拍モニターを軽音の腹部から慎重に外し、念入りに状態を確認してから、目の前の二人の男に告げた。

「胎児の状態は安定しております。鷹栖様、陸川様、どうぞご安心ください」

凌雅は小さくうなずき、張り詰めていた肩の力がようやくわずかに抜けた。

彼は振り返り、傍らに立つ冷ややかで気品のある鎮臣を見やる。その視線には、隠そうともしない不満と敵意がありありと浮かんでいた。

「鷹栖、軽音をお前に託したのは、お前なら守れると思ったからだ。もしできないってんなら、俺に渡せ」

「お前に渡せ、だと?」

鎮臣はその言葉を繰り返す。どこか可笑しそうに口元を歪めた。

「どの口が言ってんだ?忘れてないか、お前の『妻』は今、藤原だ。

その偽りの情深い顔で芝居すんのはやめろ。軽音が倒れたとき、お前はためらわず藤原を十九回も斬らせたじゃないか。

二年も離婚を引き延ばしてたから、どれだけ大事にしてんのかと思えばよ……随分あっさり手を下したじゃないか」

鎮臣の容赦ない皮肉に、凌雅はわずかに言葉を詰まらせる。

眉をひそめた、その瞬間――数時間前の光景が、不意に脳裏をよぎった。

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