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51.一縷の望み

Autor: 酔夫人
last update Última atualização: 2025-12-25 11:01:00

「早くシャワーを浴びてこいよ」

「待ってるぜ」

扉を閉めて鍵をかける。

簡易的な鍵、椅子とかを叩きつけられたら秒ももたないだろう。

コンコン

「キャッ」

突然扉が叩かれて思わず悲鳴が出た。

男たちが笑う。

……大丈夫、脅かしてきただけ。

落ち着け……落ち着け……。

シャワーのお湯を目いっぱい出して、男たちが早く向こうに行くように願った。

男たちの声が遠のいたので、ストッキングをドアノブに何回か巻いてからしっかり結び、伸ばして反対側の端の肌着をトイレにぐるぐる巻きつけて固定する。

あとはここに籠城するしかできない。

バスルームの床にしゃがみ、膝を抱える。

どれだけ男たちが不信に思わないでくれるか。

それとも我慢が効かなくなるのが先か。

……分かっている。

これは悪足掻き……ドアを開けようとして開かなければ、あいつらは騙されていたことに気づく。

そうなれば、あとは……籠城が失敗すれば、あいつらにひどい目にあわされる。

頭に浮かぶのはあのナイフ。

下手したら、殺される。

でも、抗わないわけにはいかない。

私は――。

ジリリリリリリッ!

この音……火災報知機?

『緊急放送です。ただいま館内で火災が確認されました』

……嘘。

火事が起きた!

『お客様は荷物を持たず、直ちに最寄りの非常口へ避難してください。煙が発生している区域があります。姿勢を低くして移

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