Se connecter侍従であるマイケル=コロン視点と侯爵家長女であるアンリーヌ=ラドの二つの視点で書いています。マイケルの方は仕える主人がワガママ王子、アンリーヌは義妹がワガママ放題。一応アンリーヌはワガママ王子の婚約者です。 アンリーヌは王子に国外追放を言い渡されるのですが、それを喜んで承諾。二人の国外での生活はどうなる事やら?
Voir plus1.
麻雀のプロにはいくつかの種類がある。
リーグ戦などで切磋琢磨する競技麻雀のプロ。
大きな賭場で稼ぐバクチ打ち。よくある麻雀店で働くスタッフ。健康麻雀の講師など。
他にも麻雀を生業にしている人間は様々いる。
――そして、ここにも。特殊な働き方を選んだ麻雀プロがいた。
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(好形イーシャンテンですね……)
二四六七④⑤3456778 三ツモ
(ドラは4索……この手からは後に危険になりそうな3索を今のうちに捨ててテンパイ時に安全性が高そうな8索を捨てるのが手順です。でも、だからこそ私の仕事的には……)
打8
「よーし、リーチだ!」
「(来ましたね。待ってましたよ)ここは私も降りられませんね」
打6
「ロン! 一発だから満貫!」
「チュンさーん。どんな手から勝負しちゃったのー?」
「いい手でしたよー。テンパイですし」
チュン手牌
二三四赤伍六七④⑤34577
「ああ、三色変化を待ちつつのタンピン系ダマ満貫か。これは6索放銃も仕方ないねー。ていうかもうリーチしちゃっても良かったんじゃないの?」
「チュンさんっていい手作りしてるけどチョイチョイ大物手に放銃しちゃってるよね」
「アハハ、あまり守備が上手くないんで」
「不思議だなー。いつもけっこういいポジションにいるのにね」
(私は気持ちよく麻雀をしてもらえれば、それが仕事ですからね。上手に点数を分配するためには最初はある程度集める必要がありますし)
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──
「ああ、今日の麻雀も楽しかった! チュンさん、また明日ね!」
「ええ、また明日。リベンジさせて下さい(ふう、今日もなんとか任務完了ですね)」
これは、接待麻雀という打ち方を生業に選んだ特殊な麻雀打ちの物語――
麻雀家政婦『紅中』〜接待麻雀専門家〜
「では、行ってまいります」
「任せたよ。気を付けてね、チュン」
「はい。お任せ下さい」
そう言うと大きな荷物を背負い事務所の扉を開けて彼女はお勤めに出た。
ここは特殊な専門知識を持つ家政婦のみが採用される特別な家政婦の集まる場所。
『特化家政婦専門事務所 アズマ』
家政婦派遣いたします。料金は応相談。サービスに対して高いということは決してございません。顧客満足度97% 初回はお試し価格。東京都と東京隣接地域ならほぼ全箇所出向きます。
表向きはここまでの情報しかない。いったい何について特化した家政婦がいるのかその謎は実際に雇った者だけが知ることが出来る。
◆◇◆◇
その1
第一話 その名は紅中
(『井之上』……ここだ。早すぎたかもしれないけど、時間調整するような喫茶店も何も無いわね、仕方ない)
ピンポーン
『はい』
「ごめんください、わたくし『アズマ』の紅中(ホンチュン)と申します。お時間少し早くなりましたが、よろしいでしょうか」
『あ、大丈夫です。今開けますね』
ガチャ
「今日はありがとうございます。どうぞお上がり下さい」
「いえ、こちらこそご依頼ありがとうございます」
それなりに片付けてはある玄関口だが、わずかに異臭がある。そして、所々に散らばるゴミ。なるほど、家政婦を頼るのは賢明な判断だ。おそらくこれはこれでも頑張って片付けた状態なのだろう。しかし異臭は自分の鼻が悪くなっていると完全に消すことは出来ないものだ。
「よくアズマにご連絡を下さいました。今なら私1人でも全て美しい状態にする事が可能です。私にお任せ頂けますか」
「ええ、それはもちろん」
すると紅中と名乗る女性は背負っていた大きな荷物を降ろしてその中から様々な掃除道具を取り出した。
「全ての部屋を掃除することも可能ですが。どうしましょうか? 全部屋やってしまいますか?」
「はい、お願いしま「いやいやいや! 父さん勝手に決めんなよ。おれの部屋はいいから。おれは自分でやるからほっといて!」
「そうですか。わかりました。どの部屋でしょう」
「2階の手前の部屋! そこ、おれの部屋だからやらないでいいよ。よろしくね」
長男の宏(コウ)は高校1年生だ。さすがに自分の部屋に他人を上げたりはしない。まして見ず知らずの女性なんて思春期真っ盛りな宏が散らかした部屋に上げるわけがなかった。
「僕はやってもらおうかなぁ。部屋を綺麗にする才能が僕には無いみたいだしー。2階の奥が僕の部屋だからお願いしていい?」
「承知いたしました。坊ちゃまのお部屋は掃除してよい、と」
「うん。お手伝いできることがあればやるよ」
「いえ、私にお任せ下さってけっこうですよ。お仕事ですので」
「そう? ありがとう。でも坊ちゃまは恥ずかしいからやめてね」
「なんとお呼びすれば……」
「士郎でいいよ。シロー。名前気に入ってるからさ。そう呼ばれたいんだ」
「なるほど、良いお名前ですね、士郎様」
「えへへ。そうだろ? あと『様』も要らないからね?」
次男の士郎は中1だ。コミュニケーション能力は高くて、明るいが基本的におとなしめで柔和な子である。
「旦那様の部屋は……?」
「ああ、私の部屋とかそういうのは無いから。強いて言うなら本の部屋がそれだけど、本当に本があるだけだからね。ちなみにそこだけは整頓してるからやるっていっても少し拭き掃除するくらいしかやる事はないと思うよ」
「書斎……ということでしょうか」
「そんな格好いいもんじゃないさ。半分以上漫画だし、本当にただの本棚だよ。……私は漫画が好きなんだ。漫画家になりたいと思って若い頃はチャレンジしたくらいでね。担当さんもついたんだけど、それが全然売れなくてねぇ。諦めて別の道を選んだわけですが、漫画が好きな気持ちは今でも人一倍だというわけです」
「担当さんがついたなんてすごいです! プロじゃないですか」
「鳴かず飛ばずじゃダメさ。そんなのプロって言っていいのか……なんにせよ、昔の話ですよ。今は陶芸一本。それが私の進むべき道だったようです」
「それも素晴らしいことですね。アートの世界に生きる方を私は尊敬します」
「嬉しいこと言ってくれるね〜。ええと、ごめん、お名前は何さんだっけ」
「『紅中(ホンチュン)』です。と言っても『チュン』で構いません」
「チュンさんね。……チュンさん、どうもありがとう」
「いえ、そんな……」
少しリビングを見て回ると麻雀大会準優勝の盾が飾られていることに気付いた。
「! この盾はどなたが?」
「ああ、これは生前に妻が獲ったものです。下手の横好きでしたが作家枠で呼ばれた麻雀大会で決勝戦まで残り、優勝にあと一歩というところまで行った。その準優勝の盾ですね」
「奥さまはお亡くなりでしたか……それで私どもに……」
「そうなんです。私なりに必死になってやってきたつもりですが、恥ずかしながら家事は任せきりだったということを妻を失ってから認識しました。彼女には家事と育児と任せていて、それで仕事もさせていたなんて、どうして私はそんな事をさせてしまったんだって……今は後悔しかないです。ストレスも軽減させていたら彼女の運命は違っていたのかもと考えると本当に……もう」
(奥さまはストレス性の原因がある病でお無くなりになったのかしら……いや、詮索は今はやめよう。余計な事は聞かない方が賢明)
「チュンさん。私はね、恥ずかしながら洗濯機もまともに使えなかったんです。その事にも妻を失ってから気付きました。……全くもって情けない」
「でも今は頑張ってここまでやってらっしゃるではないですか」
「これは人を呼ぶからなんとか出来る限り、失礼の無いように必死に掃除してこれなんです。頑張ったつもりですが、妻がいた頃とは比較にならない。稼ぎだって妻の方があったのに。私はダメな夫だったんです」
「旦那様、そんな事はございませんよ。私たち家政婦のご依頼主には2つのパターンがあります」
「パターン……ですか」
「はい、1つはどうせ家政婦に片付けてもらうんだからと全くそのままにしているパターン」
「そんなひどい人いるんですか」
「全然いますよ。お金払うんだからいいでしょという考えです。それももちろん間違いではありませんし」
「そういうものですか」
「はい、もう1つは旦那様のようになるべく片付けてからやってもらおうと思うパターン。どちらもお客様ですから、私は働くのみですが、やはり片付けてからやってもらおうと思う旦那様のようなパターンですとこちらも気持ちよくお仕事に取り掛かれます」
そういったリスペクトのある関係で仕事をするのが素晴らしいな。と思う紅中ではあったが、そこは言わなかった。自分をリスペクトするべきだといった意味に取られる可能性のある発言はしないあたり、さすがのサービス精神である。
「こんなのでもそう褒めてもらえると片付けた甲斐があったよ。ありがとう」
「いえ…… 感謝をしてるのは私の方でございます」
「ハハ、そうだった。でも、言わせて欲しいんだ。ありがとうと。多分、妻にはこういう時に感謝を言えなかったから……そういうのも良くなかったなって、反省しているんだよ」
「チッ……死んでから反省したって何もかも遅せーんだよ!」
「宏……」
「喉渇いた。なんか飲み物あったっけ」
「あー、切らしてるかもな」
「来客があるのに飲み物を切らしてるなんてお母さんならありえなかった」
「ゴメンな……宏」
(やれやれ、これはまず長男の宏さんのやり切れない怒りをなんとか鎮める所からですか。少し骨が折れそうです)
こうして、紅中による井之上家での仕事が始まった。
やった。僕はついにやった。剣士として今後一人称は‘俺’だな。 何をやったのかというと、父上に勝った。 アンジェリカに言うと「父上が手加減したのよ」と一蹴された。 そんな…父上に限って。 俺はわからないので、直接父上にお聞きすることにした。「父上!先ほどの手合わせ。私が勝利ということになりましたが、その…父上は手加減をしていたのでしょうか?」 父上はバツが悪そうに中空を見た。「あ~。お前を喜ばそうと思ってだなぁ…」 そんな事を言われてもちっとも嬉しくない。 この時俺は9歳だった。 それからというもの、俺は父上との手合わせを止め騎士団員に紛れ込み鍛錬を積んだ。 騎士団長には俺の身分がバレバレだった。 名前と…やっぱり顔だろうな。似てるし。似てると俺でも思うのだから他人が見たら瓜二つなのでは? 特に騎士団長は小さいことから父上の事を見ていたようで、俺を見て非常に感慨深いように見えた。 名前は‘エル’。ラファエルの最期のエルで、騎士団に登録をした。 その後、騎士団で本気で俺は鍛錬を積んだ。近衛騎士団員になった。「バカじゃないの?自分を守る騎士団員になったの?本末転倒?なんか変よ」とアンジェリカは言うけれど、騎士団員として近衛の騎士団員になる事は名誉なことだ。 それも俺は史上最年少らしい。まだ13才だからな。 それからも騎士団で鍛錬を積み、俺は本気で父上に対峙した。「父上、手加減ナシでお願いします」「わかった」 わかってはいたけど、父上は強かった。警護の必要あるのか?「俺は騎士団長より強いからな。ところで、お前はこの後も騎士団員として行動していくつもりか?」 そうだな、俺は腐っても第1皇子。「今後は第1皇子として、教育を受けたいと思います」 父上は何故か笑った。 騎士団を辞める旨を団長に伝えに行った時に、父上の様子を伝えた。「ああ、それは君の父上がおじい様に言ったことと全く同じだからだよ。君が騎士団で鍛錬したのも同じ。いやぁ、本当に懐かしかったよ。今度は私と手合わせをしてくださいね、ラファエル皇子」 父上も一時は騎士団に所属して虎視眈々とおじい様に勝とうとしていた?ということかな? あんなに完璧な皇太子なのに。 …そうだよな努力をしたんだよな。 俺も13才からと遅くはあるが、それからというもの帝王学やらと多
「……というのがこの魔道具の構造となっていまして」 私はアンジェリカ様に魔道具の説明をした。 正直なところ簡単に理解をされると、研究員も面目丸つぶれ。「そうねぇ、ここの構造をちょっと変えると鉱石の必要量が減るんじゃないかしら?」 まさかの提案! そして的を射ている! その通りにすると確かに必要量が減る。 王族だけでなく、国民も広く使用できるだろうか?「しばらくは王族限定にした方がレア度が上がって高く売り出すことができるわよ?どうせ平民には買えないでしょうし」 というか、これが出回ると肖像画家の仕事がなくなってしまう。 そのことも考慮しなければならない。 これは誰に需要があるのだろう?「専用のスタジオなんかを作ってはどうですか?」 またしても皇女殿下からの提案。 そうですね。肖像画にしても、むやみやたらに何枚も撮るものではないですし、専用のスタジオに『特別な日とかに行く』という習慣・流行を作りだせば、スタジオを増やすことになり、この魔道具の需要が増えるでしょう。 同時に肖像画家の仕事を奪う事はなくなり、いいのでは? まずは我が家(私・リリー・息子)で、息子の誕生日という記念の日にスタジオを訪れることにした。「いいわね。毎年ここで紙にうつしてもらえば、息子の成長が大きくなってからも見返せるわ。それに、見比べるとか?他の子と」 次に結婚記念日に二人で写してもらうことにした。 年を重ねていくのも見返せることは良いと思う。昔は婆さんもキレイだったのに…とかの証拠になる。リリーには黙っておこう。 それからというもの。 子供の誕生日にと、結婚記念日にと、自分の誕生日にと、スタジオを訪れることが貴族の中で流行った。「一過性の流行にならないように気を付ける必要があるわね。この魔道具の改良とかしないと飽きられちゃうわ」 いつの間にやら、この魔道具についての研究グループのリーダー的な存在になっていた。 恐ろしい4歳児だと思うのです。
現在のカインド帝国皇帝一家はなんて神々しいんでしょう? 皇帝陛下・皇太子ノービア様・皇太子妃アンリーヌ様・第1皇子ラファエル様・皇女アンジェリカ様・第2皇子ニコラス様。 本日はこの6名で肖像画を描くらしいです。 集合しているだけで『うっ、眩しいっ』って感じです。 この神々しさを描き表わせるのだろうか? ニコラス様を胸に抱くアンリーヌ様は聖母のようです。 しかしながら、その御子達は皆天使のようで……。 陛下とノービア様が霞んで見えているわけではありません。 このお二人はそこにいるだけで、威厳とかそういった類のオーラが漂うのです。 さて、描けるのか?「私にこの一家の美しさは表現できない!」と多くの画家が諦めていました。今回は描けるのでしょうか?不安です。 カインド帝国で新たに導入されようとしているその姿を紙に投影するという魔道具。それを用いようと思います。 今回の画家もダメだったので。 陛下の許可は取りました。私は初志貫徹!魔道具の研究に力を注ぐことができ、今回の道具を作る事ができました。 感謝の意味も込めて初始動は一家を!と陛下に求めたのです。 まだまだ改善の余地ありだが、とりあえずは紙に全員のお姿を投影することに成功。 使用する鉱石(元・王太子が採掘中のやつ)を多く使うのが難点。 使用は王族に限るですね。「うわ~、鏡の僕の顔と同じ僕の顔が紙にうつってる~」「本当にね。仕組みが知りたいわ」 ラファエル様は子供らしい反応でした。アンジェリカ様は向学心が強くていらっしゃる。説明してわかるかなぁ?あっさり看破されても頑張って作ったのに……という思いになる。「ありがとう、マイケル。最高の思い出よ」「これ、サイズを好きにできないもんかなぁ?小さくすればロケットで持ち歩けるだろ?」 陛下またドーンと大きくしたのをどこかに飾るのですか? 国外追放をされた身ですが、今私は凄く幸せです!*********** 私は確かに義妹にワガママ放題された上に、婚約者であるフィルナンド王太子もワガママですごく大変だった。 でも、あの日その王太子に国外追放を言い渡され、ノービア様がカインド帝国に連れ去ってくださり、生活が一変しました。 私専属に侍女が二人もつけられ、ノービア様と結婚。 3人の子宝にも恵まれ、いう事なしの生活です。 国
ラド家はまぁ、お家取り潰し。 かつて、名門と言われた侯爵家ではありますが、伝統ある血筋なのはアンリーヌ様のみ! そのアンリーヌ様は皇太子妃ですから、仕方がないでしょう。「皇太子妃の実家がないのは…!!」とか陛下に嘆願したらしいですけど、そんなの知りません。 それよりも重要なのはラド侯爵家の血筋が絶えてしまったことです。 それもこれも乗っ取りを企んだ、侯爵と現・侯爵夫人の罪です。 大人しく平民として生きてほしいものです。 そういえば、「孫に会いたい」とかも言ってきたように覚えています。 私としましては、あの可愛らしいお二人に侯爵の血が混ざっているという事実が耐えがたく。 幸いにもアンリーヌ様のように可愛らしくお生まれになったものを、隔世遺伝として何か侯爵の遺伝をしてはいないかとすごく嫌です。 アンリーヌ様には侯爵の要素が感じられないので、隔世遺伝の確率もグッと低いですね。 陛下は、ちょっとでも自分に似たところがあるといいなぁとか思っているんでしょうね。 安心してください。 お二人が少しノービア様に似てきているので、すなわち陛下的要素も含まれます。 ノービア様の御顔は陛下にも似ていますからね。 陛下はアイリア王国からカインド帝国になった領土や領民、流れてきた貴族の対応で、かなりお疲れですが、お二人に会う事で癒されている様子。 貴族はアイリア王国いた頃と同じ待遇を要求するようですが、そんなにうまい話があるわけがなく、だいたい一様に爵位を一つ降爵ですね。 男爵だった方は平民になるわけです。 財があるなら、売り払って現金にしてしまった方が今後の生活に役立つでしょう。 私が出てきたコロン侯爵家も例外ではなく、コロン伯爵家となります。 久しぶりにちょっと顔を出したら、「お前のせいで爵位を降ろされた」等と言われました。 とんだ八つ当たりです。誰のせいかと言えば、今はカインド帝国の鉱山夫として働いているワガママ王太子とワガママ王太子妃のせいでしょう。 まだ貴族として奉仕できるのだから、有難いじゃないですか。 この国の皇帝に仕える気はあるのでしょうか? 歯向かう貴族は容赦なく切っていくから、そこら辺に抜かりはないでしょう。 アイリア王国から来た貴族を一様に降爵したのは、徒党を組んで反逆をする権力を弱めたのでしょうね。 元・アイ