我慢の限界です。喜んで国外追放されましょう!

我慢の限界です。喜んで国外追放されましょう!

last updateLast Updated : 2025-06-23
By:  satomiCompleted
Language: Japanese
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侍従であるマイケル=コロン視点と侯爵家長女であるアンリーヌ=ラドの二つの視点で書いています。マイケルの方は仕える主人がワガママ王子、アンリーヌは義妹がワガママ放題。一応アンリーヌはワガママ王子の婚約者です。 アンリーヌは王子に国外追放を言い渡されるのですが、それを喜んで承諾。二人の国外での生活はどうなる事やら?

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Chapter 1

1.俺の主人…

 俺…ではなく、私の名前はマイケル=コロンと申します。侯爵家で代々王太子の侍従をしているために、私もその有難い職業についているわけですが―――。

 この国の王太子はワガママすぎるんじゃねーの?あれやれ、これやれって侍従とか侍女に言いたい放題。こっちはいい迷惑だよ。全く迷惑の分だけ、給金上がれば文句も出ないのだが…。

 ゴホンッ、うろたえてしまいましたが。このようなストレスに日々耐えながらの生活をおくっているのです。

*****

「お姉ちゃ~ん、私の代わりに今度のお茶会で披露予定の刺繍刺しておいてくれない?ハンカチに刺すだけだもん。楽勝でしょう?」

 楽勝だと思うなら、自分でやってほしいんだけど?私だって自分の分やりたいんだけど?しかもそのお茶会で刺繍について、「お姉様は私にやらせるのよ」とか言うんでしょうね。逆なのに。はぁ、面倒だけど。断るとお父様に泣きついて今度はお父様が「可愛い妹の頼みもきけないのか!」とか言ってきそうだし。

 それなら、妹の小言で済むなら妹のセーラの要求を飲むわ。

 私の名前は、アンリーヌ=ラド。侯爵家の長女です。

 一応、王太子様と婚約はしているものの、その王太子様もなかなかのワガママ放題だし。なんだか前途多難な私の人生。

 セーラは確かに妹だけど、義妹。

 病弱なお母様が亡くなった後にお父様が連れてきた義母と義妹なんだけど…。

 どうしてもお父様が病弱なお母様をよそにして不貞を働いていたようにしか思えない。義妹だけど、血が繋がってるような気がするのよね。

 お茶会は王宮で行われるもの。

 当然、王太子殿下もいらっしゃるわけでというか、王太子殿下が主催しているような?お茶かいなんてほぼ女性の文化なのに男性の王太子様が?

 こういうワガママをちょくちょくしてくるから胃が痛くなるのよ!セーラだって大人しく侯爵令嬢らしく振舞いなさいよ!王太子殿下はきちんと帝王学を学んでいるのかしら?社交なんてしなくていいから勉強しなさいよ!こっちはいつもいつもいつも…王子妃教育受けてるのよ?

 ホホホッ、いやだわ。取り乱しました。淑女にあるまじき作法だわ。ストレスが溜まったのかしら?

「お姉様、早くしないと王宮に遅刻するわよ?」

 誰のせいで遅刻しそうになってると思ってるのか?…いったん落ち着きましょう。深呼吸をして。

「今、行くわよ。我が家の馬車なら遅刻するなんて失態を犯すことはないわよ」

 私はセーラに宛てた招待状には細工をしている。

 実際の招待状の時間よりも1時間早く招待時間を設定した。

 他の方の招待状はキチンと正規の時間でお送りしている。と、いうのも主催は王太子という事になってはいるが、招待状を送るなどの雑務は私や自分の侍従たちに丸投げ。お茶会だというのに、お茶の種類まで自分で決めていないし。決めたのは「お茶会を開く」という事だけ。

 いつ・どこで・どれだけの規模で・誰を招待してなど細かいことは私と自分の侍従たちに丸投げであとは帝王学を学んでいる―――ならいいものを昼寝をしていたり、友人(国内の友人)と雑談していたり、全く役に立たない。せめて国外の友人とかなら、まだ外交の伝手ができていいものを、そんな友人はいないし。むしろ、外国語ができないし。

 お茶会では予想通りセーラは「お姉様は自分がすべき刺繍まで私にさせるのよ。今日のもそうよ」などと嘯(うそぶ)いている。

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