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第37話

Author: Kester
last update publish date: 2026-09-08 08:38:26

アモラはロイをゆっくりとベッドまで連れて戻った。その足取りは落ち着いていたが、瞳の奥には何を考えているのか簡単には読み取れないものが宿っていた。ロイがベッドに横になると、アモラはほとんど何も言わずに彼の掛け布団を整えた。

「ロイ、私にはまだ用事があるの。早く良くなるといいわね」

その声は淡々としていたが、礼儀を欠いてはいなかった。

ロイはしばらく彼女を見つめ、やがて穏やかな笑みを浮かべた。

「ああ、構わないよ。見舞いに来てくれてありがとう、エル」

アモラも彼を見つめ返した。今度は、その唇に浮かんだ笑みが薄く、どこか挑むようなものへと変わった。

「どういたしまして。回復したら、あなたの約束を忘れないでね。きちんと請求するから」

声は低かったが、鋭かった。

「あの証拠から逃げることはできないわよ、ロイ」

その瞬間、ロイの表情が強張った。しかし、すぐにまた笑みを浮かべ、何でもないことのように振る舞う。

「ああ、もちろん覚えてるよ、エル」

アモラはバッグを肩にかけ、ドアへ向かって歩き出した。

「それならいいわ」

冷たい声でそう言い残し、彼女はロイを病室に一人残して去っていった。

ロイは長いた
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