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第793話

Auteur: 風羽
水谷苑は愕然とした。

佐藤玲司は優しく微笑んで言った。「看護師さんが俺たちを兄弟だと思ったみたいだね。『よく似ていますね』って言ってるんだ!」

水谷苑は彼が冗談を言っているのだと思い、気にも留めなかった。

すぐに看護師が九条津帆に点滴をしてあげた。

だが、この時になっても佐藤玲司は帰る様子を見せなかった。

彼は九条津帆と話していた。九条津帆が彼をとても気に入っているのが見て取れた。

点滴が半分ほど終わった頃、子供はついに耐え切れず眠ってしまった。

すると、病室は静まり返った。

水谷苑が口を開こうとしたその時、佐藤玲司が先に口を開いた。彼は水谷苑を見て静かに尋ねた。「なぜ俺が病院にいるのか、聞かないのかい?」

「なぜ?」

彼女の気持ちのこもってない質問に、佐藤玲司はクスッと笑った。

しかし彼は怒ることはなく、代わりに床まである窓辺まで歩いて行き、外の夜景を眺めた。しばらくして、静かに話し始めた。「俺は血液の病気にかかってね、16歳の時に骨髄移植手術を受けたんだ。佐藤家の特別なルートを使って、ドナーが市内に住んでいることが分かった。俺より3歳年上だって」

そう言うと
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