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第1005話

作者: 桜夏
理恵はそれを聞き、スティーブに向かってぐっと親指を立ててみせた。

すごい。まるで『守護騎士』じゃない。道理で一人も成功しないわけだわ。

理恵はさらに何かを尋ねようとしたが、後ろを向いたまま話していたのが仇となった。ハイヒールを履いた足が、うっかり窪みに嵌ってしまい、体がぐらりと傾く。

「あっ」

理恵が小さな悲鳴を上げる。スティーブが咄嗟に手を伸ばす。だが、その手が届くより早く、不意に伸びてきた別の腕が、彼女の体をぐっと支えていた。

理恵が横を向くと、いつの間にか隣にいた雅人が、その腕で自分の腰をしっかりと抱きとめているのが見えた。彼は相変わらずの無表情で、彼女をゆっくりと立たせる。

理恵がお礼を言うより先に、雅人は彼女を支えたまま、アシスタントに冷ややかに告げた。

「スティーブ。社長の情報を部外者に漏らすとはな。プロ意識を疑うぞ」

スティーブは即座に背筋を伸ばして答えた。「申し訳ありません、社長。これはビジネス情報には該当しないかと。それに、理恵様は部外者とは思っておりません」

雅人は言った。「私的な情報も、情報であることに変わりはない」

スティーブは「以後、決して
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