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第1171話

Auteur: 桜夏
理恵はそう続けた。「どうりで手慣れてるわけね。私は面倒だから、いつも店員さんに任せちゃうわ」

雅人は手元の殻に目を落とす。実のところ、ナイフを握るのも、銃を握るのも、彼にとっては大差ない。食材を捌くのも、解剖するのも同じことだ。

だが、彼は思い直して、その言葉を飲み込んだ。二人の若い女性を怖がらせる必要はない。

向かい側では。

理恵は、雅人がまた黙り込んだのを見ていた。この男が、いとも簡単に場を白けさせることには、もう慣れっこだ。彼女は、自分から話題を振ることにした。

何しろ、彼女はその気満々だった。目の前にいるのが、とびきりのイイ男なのだから。

絶世の美男子を前にして、理恵お嬢様は、自ら下手に出てでも、喜んで場を盛り上げようとするのだ。

理恵は尋ねた。「明日のドライブ、橘さんも行くの?」

親友の透子からは、たとえ雅人が行かなくても、無理やり連れて行くと聞いていたが、これは、ただの話のきっかけだ。

すると、雅人が「ああ」と頷き、こう言った。

「バーベキューの道具や食材はこちらで用意する。警護のボディーガードも手配済みだ」

理恵はそれを聞き、眉を上げて、感心したよう
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