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第1204話

Auteur: 桜夏
廊下にて。

大輔は残っていた人員を解散させ、手当を支払うと、一人で処置室の外に立ち、蓮司が出てくるのを待っていた。

……

正午。

椿山のリゾート、山頂の広場にて。

ピクニックが始まった。わざわざミシュランのシェフを招き、青空の下で料理が振る舞われている。

午前中に起きた騒動など、まるで皆の記憶から消え去ったかのように、全員が目の前の美食に夢中になっていた。

テーブルを囲んで。

透子と理恵が並んで座り、その向かいには聡と雅人が座っていた。四人はぽつりぽつりと会話を交わし、雰囲気はそれなりに和やかだった。

透子はあまり口を開かず、静かに彼らの話に耳を傾けていた。理恵は持ち前の明るさで、場の雰囲気を盛り上げようと努めていた。

実のところ、透子は食後に帰るべきかどうか迷っていた。帰らなければ、この場に居続けるのは気まずいからだ。

なぜなら、向かい側から時折、自分に向けられる視線を感じていたからだ。それは聡の視線だった。

席順を決める際、理恵がわざと兄の向かいに座らせたのではないかと疑っていた。

しかし考えてみれば、理恵と兄を応援したいのだから、そのために自分が「犠牲」
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