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第1205話

Auteur: 桜夏
「実は、その噂を耳にした時、聡さんに話そうかとも思ったの。でも、聡さんはそんなこと気にしないだろうし、わざわざ言う必要もないかと思って」

理恵はそう言った。所詮は噂話だ。まさか、そこにこんなどんでん返しがあるとは誰も思わないだろう。

透子は言った。「もしあの時、一言伝えていれば、今日の気まずさは避けられたかもしれないわね」

理恵は透子の手を離し、彼女を見つめて言った。「ううん、あなたはお兄ちゃんには言わなかったはずよ。

だって、あなたは用事がない限り、お兄ちゃんと雑談なんてしないもの。ましてや、こんな噂話なんて」

透子は小さく微笑んだ。確かにその通りだ。理恵は自分のことをよく理解している。

理恵は続けた。「それに、今日は別に気まずくなんてないわ。たとえあの時、私がお兄ちゃんに言わなかったとしても、お兄ちゃんはきっとあなたに告白していたはずよ。

お兄ちゃんは、あなたがお見合いしたいと言ったから告白したんじゃない。本当に、あなたのことが好きなのよ。

断ったのは知ってるけど、ねえ透子、もう一度、お兄ちゃんのこと考えてみてくれない?

無理に仲人をするつもりはないけど、お兄ちゃ
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