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第74話

Author: 桜夏
大輔は蓮司の至って普通に見える顔を見て言った。

「そんなに酔ってませんよ。私が誰だか分かるじゃないですか」

奥様に電話するつもりが、間違って大輔にかけてきた、ただそれだけのことだろうに。

「本当に酔ってるのよ」

美月が強調した。

「でなきゃ、こんな往来でみっともなく座り込んだりしないわ」

大輔は美月を見た。もし蓮司がこの女に連れ帰られたら、骨の髄までしゃぶられてしまうだろう。そう思い、毅然とした態度で言い放った。

「社長はご自身でしっかり判断できます。午後には国際会議が二つも控えておりまして、欠席は許されません」

美月が会議を延期させようと口を開きかけたが、大輔は言葉を続けた。

「数百億円規模のプロジェクトです。遅延した場合、あなたが責任を取れるのですか?その責任、負えますか?」

美月はぐうの音も出なかった。数百億円だなんて、そんな大金……

もし蓮司が後で正気に戻って、自分が無理やり連れ帰ったと知ったら、自分の立場が危うくなる……

結局、美月は悔しそうに大輔が蓮司を連れて行くのを見送るしかなく、その場で何度か地団駄を踏んだ。

一方、透子が家に着くと、理恵も一緒
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Comments (3)
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おすがさま
絶対、若年性痴呆症だよ…はよ、病院に行け!!
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タチコマ
ホント、同感です〜!
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富士子
長い30日やなぁ~…
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