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第1003話

Penulis: 小春日和
真奈と藤木署長は警察署の外で待っていた。

真奈は腕を組み、どうにも胸の中が晴れなかった。

話すだけならそれでいいのに、どうして署内の人間を全員外に追い出す必要があるの?

真奈の気分はどんどん曇っていった。

この二人の男には秘密がある。

しかも、それを自分に隠している。

しばらくして、黒澤が署内から姿を現し、その後ろから立花も出てきた。

立花は手錠のかかった腕を揺らしながら言った。「外してくれ」

黒澤は藤木署長に目をやり、「外してやれ」と言った。

「黒澤様……鍵は……」

藤木署長は困ったように立花を見た。

鍵はそもそも彼らの手元にはなかった。

「ああ、鍵なら私が持ってるわ」

真奈は手にしていた鍵を藤木署長に渡し、立花は今度は素直に手錠を外させた。

立花は手首を軽く振ると、そのまま悠々と歩き去っていった。

真奈は立花を指さして尋ねた。「あのまま行かせるの?」

「放っておけ」

そう言って黒澤は真奈の手を取り、車へと乗り込ませた。

車の中で、真奈は何度も運転席の黒澤を見やりながら聞いた。「あなたたち二人、一体何を話していたの?」

「男同士の……秘密の話だ」
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