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第655話

Author: 小春日和
桜井は不安そうに言った。「瀬川さん、あなたはどうするんですか?」

「心配しないで。立花はしばらく私に手出しはしないはず。でもこの携帯だけは、必ず彼らの手に渡して」

「はい!」

すぐに、真奈は桜井に付き添われてデッキまで移動し、メイドたちは次々と岸へと降りていった。桜井は立ち去る前にもう一度真奈を振り返り、真奈が安心させるように微かに目配せをすると、ようやく心を落ち着けてその場を後にした。

埠頭には、黒いスーツにサングラスをかけた男たちが、早くから待ち構えていた。

立花が姿を現すと、男たちは一斉に前に出て、恭しく頭を下げた。

その中の一人が一歩進み出て言った。「立花総裁、出雲総裁から丁重にお迎えするよう指示を受けております」

「ああ」

立花は淡々と短く答えた。

その声を耳にした瞬間、真奈は思わずはっと息を呑んだ。

この声――立花の側にいつも仕えている家村ではないか?

ふと周囲を見渡すと、そこにいる黒スーツの男たち全員が、出雲家の家紋を身につけていた。

どうやら、出雲と立花の関係は、想像以上に深いらしい。

その時、家村の視線の端がふと真奈を捉えた。彼は真奈の姿を認
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Comments (1)
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もちむぎ玄米
面白い!その一言に尽きます! サクサクと読めて余分なダラダラ感もなくて、展開がめっちゃ!面白い。 どうなるの真奈!? 黒澤たちによる真奈救出奪還作戦は成功するのか!? 間に合うのか?!黒澤!がんばれ!!
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