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第673話

Author: 小春日和
昼間見たあの避妊薬のことを思い出し、真奈は無理に笑って言った。「立花総裁、実はあまりお腹が空いていないの」

「昨日のホテルの料理が気に入らなかったんだろう」

「いえいえ、本当に空いてないから」

真奈は何とか口実を作ってこの場を離れようとしながら、心の中で黒澤が一刻も早く来るようにと願っていた。

だが立花はもう食事を始めており、まるで日常会話のような口ぶりで言った。「忠司の話では、今日Mグループの人間と連絡を取ったそうだな」

「以前の同僚に電話した。この前、私は有給で番組の収録に出ていたが、彼らからまだ60万が支払われる予定で。立花総裁が私の辞表を出してくれたとき、つい気になって聞きたくなった。今どき、こんな高給の仕事ってなかなかないので」

そう言いながら、真奈は思わず箸を手に取った。行動で気まずさを隠そうとしたのだ。

だが、これらの料理に立花が何か仕込んでいるかもしれないと考えた瞬間、彼女はそっと箸を置いた。

その様子を見た立花は、くすりと笑った。「どうした?薬でも盛られたと思ってるのか?」

「……まさか」

「忠司にお前のすべての銀行カードを調べさせたが、お前にはま
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