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第685話

Autor: 小春日和
「じゃあ私のオフィスは今、浅井が使っているってこと?」

「……はい」

大塚は真奈の表情を直視できなかった。冬城グループを見逃すと決めた彼女の気持ちを、彼は誰よりもよく知っていた。

だが今、冬城が裏切った。この事実は真奈にとって、あまりにも大きな打撃だった。

「彼女は今どこにいるの?」

「上の階です。社員たちはみんな、力のある方に擦り寄るばかりで……社長、お怒りはごもっともですが、今は冬城家をどう追い出すか、それと白石の件が重要です」

「白石の件は私が何とかする。彼を危険にさらしたりしない」

真奈は顔を上げて大塚を見た。「出雲家の方はどうなっている?」

「出雲はまだ八雲を失脚させられると考えているようです。今朝から多額の資金を投じていますが、心配いりません。私たちの広報は止めていませんし、事前に準備もしていたので、八雲へのネガティブな影響は最小限に抑えられています」

「分かった」

真奈はうなずいた。「ここはしばらく任せるよ。私はまだ退職中の扱いだから、ヘタに目立たないようにして」

「かしこまりました」

真奈は軽く頷き、部屋を出ようとドアに手をかけた――その瞬間、目
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