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第704話

Auteur: 小春日和
その様子に、真奈は呆れたように黒澤を睨みつけた。

今日は彼女にとって、久しぶりにすっきりとした一日だった。浅井が面と向かって罵倒され、そのまま追い出されるなんて、本人はきっと悔しさで気が狂いそうになっているに違いない。

一方その頃、少し離れた場所で、幸江と伊藤は目と目で合図を送り合った。幸江がぼそりと尋ねる。「で、私たち……今、何すればいいの?」

「いやもう、あの二人がイチャつきモードだし……先に退散した方がいいんじゃない?」

先ほどのドタバタ劇では、二人ともまったく口を挟む隙すら与えられなかった。

そのとき、大塚が彼らのもとに歩み寄ってきて、礼儀正しく言った。「伊藤社長、幸江社長、黒澤様が、二人とも上にお呼びです」

「……いつ言ったんだよ?あの人の目には真奈さんしか映ってなかったぞ……」

伊藤はもう呆れすぎて、ツッコミを入れる気すら起きなかった。

恋愛する前は、あんなに無骨な鉄のような男だったのに、今じゃまるで羽を広げた孔雀。

朝からずっと振り回されたと思えば――蓋を開けてみれば、ただの浅井潰しショーだったなんて。

大塚は伊藤をなだめるように言った。「伊藤社長、ど
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