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第365話

작가: いくの夏花
二人の間の空気は、言葉のない寄り添いの中で次第に熱を帯びていった。

その頃、コードAの者たちは奈々に接触していた。

「どんな手立てがあるの?」奈々は少し心を動かされた。

仮面の男は笑みを浮かべ、背後からもう一人を呼び出した。

その人物は五十代半ばほど、素朴な服に身を包み、痩せた顔に一筋の鋭い光を宿す目をしていた。

「こちらは彫刻界の大家、雪嶺斎(せつれいさい)先生です」仮面の男が説明した。「雪嶺斎先生が手を貸せば、全国彫刻大会の優勝は渕上さんのものです」

雪嶺斎?奈々は心の中で息を呑んだ。

その名は彫刻界では雷鳴のごとく轟き、福地晶と並び称される伝説の人物。いや、ある意味では晶以上に神秘的だった。長らく公の場に姿を現さず、弟子を取ることもなく、いかなる宝飾会社とも手を組んでこなかったのだから。

コードAが、まさかそんな人物を動かせるとは……

「雪嶺斎先生、お噂はかねてより伺っております」奈々は胸の驚きを押し隠し、媚びるような笑みを浮かべた。

雪嶺斎はただ静かに頷いただけで、それ以上言葉を発することはなかった。

「渕上さん、我々と手を組むとお決めいただければ、雪嶺斎
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