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第67話

Author: いくの夏花
二人が一致団結している様子を見て、柚香は歯がゆくてたまらなかった。「お姉ちゃん、私のことをそんなふうに思ってるの?」

やや焦った様子で言いながら、ふと目を横にやると、入り口に高い姿が立っているのが見えた。その瞬間、柚香の呼吸が一気に荒くなり、まるで喘息の発作でも起きたかのように苦しげな表情を浮かべる。

その芝居がかった様子に、芳美はまたも呆れ果てた。

「ここは病院よ。そんな安っぽい詐欺、ここでは通じないわ」

柚香は苦しそうに首を振った。「違うの、ただちょっと気分が悪くて……」

「その手の芝居はもういいっての。あんたの腹の中なんて、お互い知ってるでしょ。あんたが今日何を仕込んでたか、全部バレてる。忠司が高森さんとくっついて、あんな狂ったように暴れたのだって、全部あんたの筋書きでしょ」

「それをまた遥香のせいにしようとして、ふざけないで。自分のやったこと、そんなに完璧だと思ってるの?」

芳美の言葉が終わる前に、柚香は急に激しく咳き込みはじめ、ぐらりと倒れそうになった。その身体を支えたのは修矢だった。

芳美は呆然とその様子を見つめた。

たった数言言っただけで、この図太い女が目の前で失神芝居を打つとは思ってもみなかった。

ふと彼女の視線が、修矢が柚香の腰を抱いて支える手に止まる。同時に、横目で淡々と視線を逸らす遥香の表情が映った。「修矢、その手を離しなさい!」

遥香がいる前で、何をしているのか!

修矢は反射的に手を離し、遥香の方を見たが、彼女はそっと視線を逸らした。

柚香はすかさずその手を取り、弱々しい声で縋りつく。「修矢、来てくれたのか。私、苦しいよ……」

「もう芝居はやめて」

芳美の目は、もう呆れを通り越して白目寸前。

「修矢が現れたら発作が出るなんて、何?彼の体に喘息スイッチでもつけてるの?」

傍らの遥香は思わず笑みをこぼした。

芳美の毒舌っぷりは、昔とまったく変わらない。

だが、芳美が言うたびに、柚香は修矢の手を離すどころか、ますます強く握りしめ、とうとう胸に倒れ込まん勢いで縋りついていく。

その様子に、修矢の意識は再び柚香の方へと引き戻された。

「姉さん、柚香は喘息持ちなんだ。これ以上、刺激しないでくれ」

そう言いながら、彼は柚香の真っ青な顔色と苦しげな呼吸を見て、唇を引き結んだ。「柚香、落ち着け。今すぐ病院に連れて行く
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Comments (2)
goodnovel comment avatar
長野美智代
芳美さん柚香と夫の本性を暴き遥香さんと仲直りが出来て良かった。 まだ目が曇ってる弟を諭しましょう。柚香と夫は縁を切りましょう。
goodnovel comment avatar
konma.mk
未練タラタラなのに、何で離婚を言い出したんだろう? 結婚の条件に、柚香が戻ってきたら離婚する。って、そんな話でもしたのかな?
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