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第 288 話

Auteur: スイカのキノコ
綾乃は部屋に戻り、ドアを閉めると、ゆっくりとベッドのそばまで歩いて座った。

しばらく座ってから、彼女はスマホを取り出し、画面に映るピーコックグリーンパールを眺めながら、考え込んでいた。

タヒチ真珠など、九条家はもちろん買える。

しかし......真依が翁輪市に行ったのは、紗月にアクセサリーとして贈るためだけに真珠を一つ買ったわけではないだろう?

【氷川真依が今回の翁輪市行きで何を買ったのか、徹底的に調べてちょうだい。この代わりに私も九条家の真実を知る人間を、この世から完全に消し去る協力をするわ】

メッセージを編集し終えると、彼女は笑って送信ボタンをクリックした。

真依はくしゃみをした。

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