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第 604 話

Author: スイカのキノコ
紗月は承諾した。「いいわよ。こんなにたくさんのことをあなた一人にやらせるなんて、私も申し訳ないもの」

最初は二人の関係は燃え上がるようだったが、今はもう燃え尽きてしまい、紗月も雅義にそれほどべったりとくっつかなくなった。

夕食を終えると、紗月はやはり雅義に引っ張られて新作映画を見に行った。

真依は仕事で疲れすぎて動きたくなかったので、尚吾と食卓に座り、互いに静かにしていた。

「そろそろ帰るか?」しばらく座ってから、尚吾は真依に尋ねた。

真依は「うん」と頷いた。「もう少し座ってから」

本当に疲れていて、彼女は動きたくなかったのだ。

「歩きたくないなら、俺が背負ってやるよ」尚吾は椅子にもたれかかり
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