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第619話

Autor: ミス・シャドー
山口旭がくれたあの青い薬……

「とし兄さん、何を考えているの?」

風歌は寝ぼけ眼で、指で俊則の服の裾を引っ掛け、軽く引っ張り、彼の思考を中断させた。

彼は振り返って彼女の手を握り、何気ない口調で言った。

「なんでもないさ。君の胃袋を労うために、どんな美味しい料理を作ろうか考えていただけだ」

「あなたの料理の腕は、以前志賀市で私がしっかり仕込んだから、何を作っても美味しいわ」

彼女は呟き、口角を上げた。

「そういえば、あの時の雇用契約、まだ期限が来てないわね」

俊則の顔色がわずかに強張った。

無理やり雇用契約を結ばされた黒歴史を持ち出され、彼は布団をめくって風歌に覆い被さった。

「風歌はまだ俺を数ヶ月こき使いたいのか?」

風歌は目を細め、へへと笑った。

「いいえ、あの契約書の名前は御門俊永だったわ。あなたとは関係ないもの」

それに、風歌の今の心境は以前とは違う。彼をそんな風にいじめるのは忍びない。

彼女は今ただ、彼の体内のS404を一日も早く完治させ、幸せで健康な日々を送りたいだけだ。

俊則は満足して彼女の額にキスをした。

「もう少し寝てて。ご飯ができたら
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