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第662話

Author: ミス・シャドー
「せっかくの休みだし、あなたのことが心配で、顔を見たくなったの」

美絵子はうつむき、弱々しい声で言った。

駿は彼女の頭を撫で、さっき聞こえた達志の言葉を思い出して尋ねた。

「お前、山口達志と会ったことあるのか?」

「ないわ。彼のことなんて全然知らない。軽薄な話し方で、すごく嫌な感じ」

美絵子はきっぱりと言い切った。

彼女が達志を嫌っていると聞き、駿はほっと息をつき、彼女の両手を握って、手のひらをこすって温めた。

「寒くないか?」

美絵子は満足そうに微笑み、首を横に振った。

「ゴホン!」

傍らの真が拳で口を塞ぎ、冷たい視線を向け、注意した。

「イチャつくなら、向こうへ行け」

駿は後になって顔を上げ、三階の空っぽのバルコニーを見た。

俊則はすでに寝室に戻り、掃き出し窓を閉めていた。

いつ入ったのかわからないが、あいつは彼女と離れ離れになり、会いたくて発狂しそうなのに、自分はここで彼女と甘い時間を過ごしている。確かに少し気まずい……

美絵子が言った。

「男二人でとし様の世話をするのは、きっと大雑把になりがちだと思うの。手伝おう?」

駿は考えた。後で俊則を病院
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