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last update 最終更新日: 2026-01-13 19:57:22
瑛斗side

スキャンダルの火消しをメディアに圧力をかけて妨害したのが三村だったのなら、そもそも第一報の記事をでっち上げた黒幕も三村本人だったのではないか――。

俺の頭に、拭いきれない新たな疑惑が渦巻いていた。三村ジョニーは、一条グループに何らかの深い因縁があり、自らが副社長のポストに滑り込むために俺への不信感を煽る捏造記事を世に放った。

(あの記事も、株主からの推薦も、すべては一条グループを内部から叩いて解体するための布石だったのではないか?)

空に調査を依頼してから三日後。周囲に誰もいないことを慎重に確認し、彼は社長室へと滑り込んできた。空の表情はひどく渋く、口を開く前から芳しくない報告であることを察した。

「この前、瑛斗に話したこととあまり目新しい情報はなかったよ。三村が『電報社』の現最高顧問の一族であること、そしてアメリカの証券会社を渡り歩いたエリートであることは間違いない。そのこともあって、彼はメディアと投資の双方に異常なほど精通している。過去には、富裕層向けの投資グループやコミュニティの立ち上げも手掛けていたようだ。現在は閉鎖されているか、完全な非公開で運営されているようだけれど……。そこで一条ホールディングスの大口株主たちに接触し、彼らを取り込んだとしても不思議ではないね」

「三村は外堀から埋めて自分の味方を増やした。そして今は社内の人間、つまり内部にまで侵食して自分の影響力を盤石にしようとしているのかもしれないな」

「ああ。そうだとしたら、三村は今後さらに狡猾な手段を使って、瑛斗を妨害してくる可能性がある。特に株主の動向には細心の注意を払ったほうが良さそうだ」

「そうだな。今は一条一族が多くの株を占めているが、機関投資家や個人、従業員持株会の規模もそれなりにある。そこが三村の扇動によって反旗を翻せば、経営権は危うくなる」

「なんだか、とんでもなく厄介な化け物が入り込んできたね。知力も権力もそしてメディアを動かす背景も兼ね備えている。彼が本格的に暴走し始めたら、一条はひとたまりもないぞ」

空の懸念はもっともだった。俺は椅子の背もたれに深く体を預けて溜め息をつきながら、ずっと解けなかったある疑問を口にした。

「三村と一条に過去に何らかの接点はあったのか? なぜ、奴はこの会社をターゲットに選んだんだ」

「その繋がりについては、まだ霧の中だ。彼は二年前まで日
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